南野よ、もっとできたはずだ。期待していたからこそ、ノーゴールは残念。72分の決定機をモノにしていれば…

2023年10月13日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

動き自体はまずまずだったが

動きは悪くなかった南野だが、ノーゴールに終わった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 2023年10月13日、日本代表が新潟県のデンカビッグスワンスタジアムでカナダ代表と対戦。田中碧、中村敬斗らの活躍で、4-1と快勝した。

 個人的に注目していたのは、全体練習ですこぶる調子が良さそうだった南野拓実。カタール・ワールドカップ以来の代表復帰とはいえ、森保ジャパンは"慣れ親しんだ場所"である。チームメイトの特徴も把握しているはずだから、カナダ戦ではきっと活躍してくれるだろうと、そんな期待を抱いていたのだ。

 4-1-4-1システムのインサイドハーフでスタメン出場したカナダ戦、南野は「どのポジションでもアグレッシブに前線に走り込みたい」と10日の練習後に話していたとおり、立ち上がりから積極的に仕掛けた。
 
 その後しばらくは見せ場らしい見せ場がなかったが、パスを受ける前のポジショニングや走り出すタイミングなどいわゆる予備動作は悪くなかった。39分にはいい抜け出しから味方のパスを受けてシュートを放つと、直後に浅野がオウンゴールを誘発したシーンでは良いところに顔を出していたし、動き自体はまずまずと言えた。

 中村が負傷して10人で戦った時間帯は左サイドにスライドして守備をそつなくこなすなどチームへの貢献度は低くなかった。それでも、欲しかったのはやはりゴールという結果だろう。

 悔やまれるのは、72分の決定機。浅野のドリブル突破からこぼれたボールをドリブルでスルスルと持ち上がってエリア内に侵入したものの、シュートはジャストミートせず。せめて枠内に飛ばしてほしかった。

 期待していたからこそ、ノーゴールは残念。72分の決定機をモノにしていれば、と思ってしまう。おそらく本人が誰よりも分かっているだろうが、あえて言う。南野よ、もっとできはずだ、と。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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