36歳で18ゴール・12アシスト!名門で奮闘するルイス・スアレスのいま。盟友メッシがインテル・マイアミに勧誘も?【現地発】

2023年10月17日 沢田啓明

デビュー戦でハットトリックの離れ業

ブラジルの名門グレミオで奮闘する36歳のスアレス。(C)REUTERS/AFLO

 かつてリバプールやバルセロナ、ウルグアイ代表などで一世を風靡したストライカー、ルイス・スアレスが、ブラジルの名門グレミオで奮闘している。
 
 昨年7月にアトレティコ・マドリーを退団し、16年間プレーした欧州を後にした。その後、自身の出身クラブであるナシオナル(ウルグアイ)へ復帰し、リーグ優勝に貢献。そして昨年末、グレミオと2年契約を結んだ。
 
「グレミオは(1983年に)世界王者になった実績を持つ伝統クラブ。ブラジルリーグは、非常にコンペティティブだ。自分のキャリアにおける新たな挑戦となる」
 
 入団当初から、スアレスはやる気に満ちていた。そして、36歳の誕生日から3日後の1月27日に行なわれた「レコパ・ガウーシャ」(リオグランデ・ド・スル州のリーグ戦とカップ戦の覇者が対戦)で、デビュー戦ながらいきなりハットトリックを記録して4-1の勝利に寄与。サポーターの心を鷲掴みにした。
 
 持ち前の粘り強いドリブル、タイミングを見計らった裏への抜け出し、巧みなシュートは健在で、10月9日までに42試合に出場して18得点・12アシストは、いずれもチームトップの数字だ。闘志溢れるプレーでサポーターを喜ばせているスアレスは、攻撃の中心であるのみならず、チームリーダーの一人となっている。
 
 今年7月にアルゼンチン代表FWで親友のリオネル・メッシがインテル・マイアミへ移籍した際、「メッシがクラブ首脳にスアレスの獲得を要望した」と報じられ、MLS行きが噂された。しかし、その後もグレミオに留まり全力プレーを続けている。
 
 古傷である右膝の状態が悪化しているという情報もあるが、それでもチームの全51試合中42試合に出場し、これらの試合の約80パーセントの時間でピッチに立っているのは大したものだ。
 
 一部報道では「今年末にインテル・マイアミに移籍する」とも取り沙汰されているが、グレミオのサポーターは「ルイジット(=小さなルイス)」が引き続きチームの攻撃を牽引し、ゴールを決め続けることを切望している。
 
文●沢田啓明
 
【著者プロフィール】
1986年にブラジル・サンパウロへ移り住み、以後、ブラジルと南米のフットボールを追い続けている。日本のフットボール専門誌、スポーツ紙、一般紙、ウェブサイトなどに寄稿しており、著書に『マラカナンの悲劇』、『情熱のブラジルサッカー』などがある。1955年、山口県出身。

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