「周りを使う意識を持つ必要がある」
スピードには絶対の自信がある安斎。U-18日本代表にも選出歴がある注目株だ。写真:松尾祐希
Jクラブ注目のアタッカーがもう一皮剥けるべく、自分の武器を活かす方法を模索している。
U-18日本代表に選ばれた経歴を持つ尚志高のMF安斎悠人(3年)は、圧倒的なスピードを持つ有望株だ。誰にも負けない"速さ"があり、スタートが一瞬遅れたとしても、相手より先にボールに触れる加速力は目を見張る。
高校年代では頭ひとつ抜きん出ており、唯一無二の能力を評価されて、複数のJクラブから熱視線を送られている。10月7日に行なわれたU-18高円宮杯プレミアリーグEAST・17節の昌平戦でも、その才能をいかんなく発揮した。
怪我の影響でベンチスタート。73分に途中出場し、左サイドハーフで起用されると、直後にロングカウンターから自慢の脚力で魅せる。ハーフウェーライン付近から一気にスピードを上げて左サイドを疾走。一気に深く抉ってチャンスを演出した。
以降も攻撃で違いを見せ、2-1で勝利したチームにおいて存在感を発揮。この日は痛み止めを打ってプレー。「最初のカウンターで前にボールを蹴って走ったんですけど、もう激痛で...」(安斎)。苦笑いを見せつつ、「いつもだったら、もっと加速して相手を完全に振り切れたんですけど」と悔しさを滲ませたが、改めて高校年代屈指のアタッカーであることを証明した。
その一方で、最近は本来の姿を見せられず、人知れずもがいていた。どうしても単騎で突破する意識が強くなり、"俺が、俺が"というスタンスになっていたのだ。
FW染野唯月(東京V)やDFチェイス・アンリ(シュツットガルト)らを育てた名伯楽・小室雅弘コーチは「状態が悪いとルックダウンしてしまう」と感じ、「自分がドリブラーという意識が強くなり過ぎている気がする」と分析していた。
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怪我の影響でベンチスタート。73分に途中出場し、左サイドハーフで起用されると、直後にロングカウンターから自慢の脚力で魅せる。ハーフウェーライン付近から一気にスピードを上げて左サイドを疾走。一気に深く抉ってチャンスを演出した。
以降も攻撃で違いを見せ、2-1で勝利したチームにおいて存在感を発揮。この日は痛み止めを打ってプレー。「最初のカウンターで前にボールを蹴って走ったんですけど、もう激痛で...」(安斎)。苦笑いを見せつつ、「いつもだったら、もっと加速して相手を完全に振り切れたんですけど」と悔しさを滲ませたが、改めて高校年代屈指のアタッカーであることを証明した。
その一方で、最近は本来の姿を見せられず、人知れずもがいていた。どうしても単騎で突破する意識が強くなり、"俺が、俺が"というスタンスになっていたのだ。
FW染野唯月(東京V)やDFチェイス・アンリ(シュツットガルト)らを育てた名伯楽・小室雅弘コーチは「状態が悪いとルックダウンしてしまう」と感じ、「自分がドリブラーという意識が強くなり過ぎている気がする」と分析していた。
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本人も気がついており、「周りを使う意識を持つ必要がある」と認識している。特に小室コーチに指摘されてからは、チームメイトを上手く使いながら、自分がどう生きるかを模索してきた。安斎は言う。
「小室さんに指摘されてからは、顔を上げるように意識して、ドリブルだけではなくてボールを逆サイドに振ったり、スルーパスを出す選択肢を持つようにしている。使い分けは最近意識していて、昌平戦でも相手が絞ってきたので逆サイドのスペースに展開した。普段だったら切れ込んでシュートまで持ち込んだりするけど、顔を上げるといろんなことが見えるようになったと思う」
ちょっとした意識の変化で景色が大きく変わった。元々、福島U-15時代はボランチで組み立てからフィニッシャーをひとりで担うオールラウンダーだった。
尚志に入学後、サイドアタッカーとなり、高1の冬に仲村浩二監督から「縦にどんどん行って、ひとりで仕掛けられるような選手になれ」と助言を受けたことで、今のプレースタイルを確立させたが、昔から周りを使うことは不得手ではない。
むしろ、元々の武器であり、パサーとしての自分を思い出せれば、持ち前のスピードは今以上に活きる。仕掛けて良し、出して良し――。新たなスタイルの構築ができれば、プロの世界に入っても早い段階で活躍できるはずだ。
高校No.1アタッカーの可能性は無限大。新たな自分に出会うべく、さらなる成長を期す。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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