クロップになだめられたら仕方ない? 三笘のプレーがノーPK→猛抗議のブライトン指揮官が愛を語る「彼が何かを言えば99%賛成」

2023年10月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「私はクロップを愛している。彼が望むようにすればいい」

敵将のクロップ(左)になだめられるデ・ゼルビ監督(右)。(C)Getty Images

 現地10月8日に開催されたプレミアリーグ第8節で、三笘薫を擁する6位のブライトンは、遠藤航が所属する4位のリバプールとホームで対戦。20分に幸先良く先制しながら前半のうちに逆転を許すも、78分にFKから主将ルイス・ダンクが同点弾を叩き込み、2-2のドローで終えた。

 この一戦でロベルト・デ・ゼルビ監督が、最も熱くなったシーンが71分だ。三笘がペナルティエリア内で送ったクロスが相手DFフィルジル・ファン・ダイクの左手に当たったが、PKの笛は吹かれず。

 すぐさまベンチ前のタブレットで映像を確認したイタリア人指揮官は不満を露わにし、猛抗議。イエローカードを受けると、敵将のユルゲン・クロップからなだめられていた。

 地元メディア『Sussex World』によれば、デ・ゼルビ監督が試合後にこの珍しいやり取りに言及。クロップ監督が「自分の年齢を利用し、落ち着かせようとした」と発言したことを踏まえ、世界屈指の名将への多大なリスペクトを示した。

「私はクロップを愛している。彼が望むようにすればいい。とても尊敬している。世界最高の監督の1人だと思っているからね。振る舞いが好きなんだ。彼が何かを言えば、99%賛成する。

 あの場面では、明らかなPKがあった。レフェリーには、良い意味で、その場で思ったことを伝えた。PKはあったと思うが、我々が2点目を決めた際、(直前のトレント・アレクサンダー=アーノルドの)ファウルはなかった。私は正直だ。ユルゲンには自分の意見を伝えた」
【動画】三笘のクロスがファン・ダイクの左手直撃もノーPK…デ・ゼルビ激高の場面をチェック
 デ・ゼルビ監督はまた、「前半終了間際にリバプールにPKを与えたパスカル・グロスが、ドミニク・ソボスライへのファウルで退場処分を受けず、幸運に思うか」と問われると、こう答えた。

「分からない。これを分析するなら、アストン・ビラのゴール、昨シーズンのパレスでのゴール、レスター戦での明確なPKを分析しなければならない。私たちは明日の夜まで話せる。合意は見つけられない」

 上位同士の対決とあって白熱の戦いとなったが、決して荒れた展開とはならず。指揮官2人の交流もリスペクトに溢れ、清々しいものがあった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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