「チームは生きている」天皇杯敗退も、福岡の長谷部茂利監督が語った川崎戦の手応え

2023年10月08日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

「防げる失点を許してしまった」と悔やむ

指揮官は、スカウティング通りだったが止めきれなかったセットプレーからの失点も悔やんだ。(C)SOCCER DIGEST

 アビスパ福岡は10月8日、天皇杯の準決勝で川崎フロンターレと対戦し、2-4で敗れた。

 5分にCKから先制を許した福岡だったが、GK村上昌謙のPKストップや金森健志のゴールなどもあり、一時は同点に追いつき、後半の立ち上がりに攻勢に出たが、チャンスで決め切れず、相手の反撃を許してしまう。

 53分の橘田健人のミドルシュートは奈良竜樹が懸命にブロックにいくものの、勢いを殺しきれずにネットに収まる。さらに、マルシーニョ、レアンドロ・ダミアンの得点でリードを広げられた。

 アディショナルタイムに途中出場の鶴野怜樹のゴールで1点を返すが、反撃もここまで。クラブ初の決勝進出は叶わなかった。

 試合後に長谷部茂利監督は、こう振り返った。

「良い時間帯はあった。しかし、その時間は短かった。チャンスの回数も少なかったが、粘り強く自分たちの想定内のなかで戦えていました」
【動画】川崎戦、福岡FW鶴野の意地の一発!
 その一方で、「ミスとまでは言いませんが、相手が良かったと思いますが、防げる失点を許してしまった」と悔やむ。

 それでも、「最後は意地の一発を決め、試合には負けて、天皇杯は敗退してしまいましたが、チームは生きていると感じました」と一定の手応えも口にした。

 福岡は中2日で移動もあるが、11日にルヴァンカップの準決勝、ホームでの名古屋戦という、もうひとつのビッグゲームが控えている。

「自分たちがやるべきこと、積み重ねていることを、精度を高く、強度高くできるように、選手たちと共有して。やっていることが間違っていない、正しい道を進んでいるんだと気持ちのベクトルを合わせて、時間はあまりありませんが、整えて進んでいきたい」

 川崎戦の悔しさを、ルヴァンカップで晴らせるか。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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