アジア大会組からの“引き上げ”は? U-22大岩監督が太鼓判「全員が値する。大袈裟ではない」「来た時と全く違う」

2023年10月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

2019年に似た事例。その際は…

アジア競技大会での手応えを示した大岩監督。(C)SOCCER DIGEST

 日本サッカー協会が10月5日、アメリカ遠征に臨むU-22日本代表のメンバーを発表した。同日には同代表を率いる大岩剛監督が会見に出席し、選手層の底上げに手応えを示した。

 U-22日本代表は現在、中国の杭州でアジア競技大会に参戦中だ。ただ、その顔ぶれを見ると、大学生が多数含まれるなど、今回発表された面々と比べ、非常にフレッシュな構成となっている。

 今後はパリ五輪予選を戦うメンバーに割って入ってくるのか。報道陣から「現段階で、アジア大会のメンバーの中で引き上げられそうな感触をどのぐらい感じていますか?」という質問が飛ぶと、大岩監督は力強くこう答えた。

「全員がそれに値すると思います。これは大袈裟じゃなくて、やっぱり、大会を通じて非常に良いグループになってるなと。所属カテゴリーに関係なく、非常に良いグループになってきてるなと、遜色ないなと感じていますね。

 アジア競技大会に来てる選手たちは、来た時と全く違う表情をしてますし、そういう部分では、今回は日程上、選出しない決断をしたんですけれども、我々のしっかりとしたターゲットなんだよってことは伝えていきたいです」
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 過去を振り返ると、2019年にコパ・アメリカとトゥーロン国際大会が同時期に開催され、前者のメンバーに当時の東京五輪世代の中心選手が飛び級で入ったのに対し、後者は第2グループとしての扱いだった。

 それでも、そのグループには三笘薫や田中碧、旗手怜央といった後にA代表でも存在感を示す選手たちの名があった。そうした事実を踏まえ、「過去の事例がアジア大会のメンバーのモチベーションとなっているか」との問いには、指揮官は次のような見解を示した。

「おそらく、そういう報道を見て、彼らも認識は当然していると思います。特に大学生。色んな意味で意識していると思うので、それを我々も認識したなかで色んなアプローチをしています。当然、強化指定でもうJの舞台を経験している選手もいますので、大学生といえどもしっかり基準を上げながら、彼たちにはプレーの質を求めています。そういう部分では、勝手にって言い方は変ですけれども、しっかり基準を上げてくれていると思っています」

 10月7日に控える韓国との決勝を含め、アジア大会での過酷な戦いは、大きな成長に繋がっているはずだ。より熾烈となるパリ五輪へのサバイバルレースに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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