ノーゴールのまま前半のみで途中交代、川崎はゴミスの“強み”を引き出せるか。登里享平は「得点能力が高い」と認識も...

2023年09月30日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「自分たちが合わせにいくという段階」

新潟戦に先発したゴミス。しかし得点なく、前半のみで途中交代となった。写真:鈴木颯太朗

[J1第29節]川崎2-3新潟/9月29日/等々力陸上競技場

 川崎フロンターレは9月29日、J1第29節でアルビレックス新潟と対戦。2-3の敗戦を喫した。

 この試合で元フランス代表FWのバフェティンビ・ゴミスが、加入後リーグ戦2度目の先発出場。しかし、ノーゴールのまま前半のみで途中交代に。川崎での初ゴールはお預けとなった。

 3トップの中央を務めたゴミスは、フィジカルを活かしたポストプレーで、組み立ての部分では良さを見せた。ただ、裏へ抜け出そうとしても、縦のパスが通らず。ゴール前に飛び込んでも良い形でボールを受けられない状況が続き、本来のストライカーとしての仕事はほとんどできなかった。

 前からのプレスも、レアンドロ・ダミアンほどの迫力はなく、両ウイングのマルシーニョと小林悠のどちらかがボールを追って、ゴミスはコースを切るだけ。チームとして前線からの守備もなかなかはまらなかった。
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 これまで、海外ではゴールを量産してきており、得点力の高いFWであるのは間違いない。それは登里享平も認識している。

「もったいないというか、パワーもありますし、練習から見ていても得点能力が高いので、分かっている部分もあります。だから(新潟戦は)守備の時間も増えてしまったので、そこらへんで良さを出せませんでした」

 だからこそ、ゴミスの能力をチーム、選手個人がもっと理解していく必要がある。登里は「(ゴミスは)練習の中や試合前も積極的に要求してくれます。狙いたいところとか、意図や彼の良さを認識して、それを自分たちが合わせにいくという段階です」と語った。

 選手の良さをチームメイトたちが理解して、さらに強みを引き出せるようになれば、自ずとゴミスはチームにとって大きな武器になるはずだ。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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