【採点寸評|神戸】首位攻防戦で快勝!半端ないエースも特筆すべきだが…とにかく魂を感じたタフネスをMOMに選出[J1第29節 横浜 0-2 神戸]

2023年09月30日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

守備意識の高さも際立った

【警告】横浜=角田(62分) 神戸=扇原(32分)、初瀬(61分)、J・パトリッキ(80分)【退場】なし【MAN OF THE MATCH】武藤嘉紀(神戸)

[J1第29節]横浜 0-2 神戸/9月29日/日産スタジアム

 Jリーグは9月29日、J1第29節の3試合を各地で開催。ヴィッセル神戸は日産スタジアムで横浜F・マリノスと対戦し、2-0で勝利した。

 首位に立つ神戸と、勝点1差で2位につける横浜の首位攻防戦。

 神戸は23分、大迫勇也のPKで先制に成功。43分にはCKから武藤嘉紀がヘディングシュートを叩き込み、追加点をゲット。この2点のリードを最後まで守り抜き、完勝を収めた。
【PHOTO】神戸の出場15選手&監督の採点・寸評。前川が放つオーラ。相手サポの大ブーイングもなんのその。武藤は全力プレーを体現
▼神戸のチーム採点「6.5」
 試合展開を大きく左右したのが先制点だ。どちらも主導権を握り切れていないなか、オンフィールドレビューの末に手にしたPKでの1点で流れをがっちり引き寄せ、武藤の追加点に繋げた。

 また、試合を通して守備意識の高さも際立った。相手1人に対し、マッチアップする選手だけでなく、すぐさま2人3人と駆け寄り、横浜の前線の屈強なブラジリアントリオに決定的な仕事をさせず。

 2点リードを奪ってから、より一層強度が高まったように見えたのは、2-0から痛恨の逆転負けを喫した、あまりにも苦い前回対戦の記憶があるかもしれない。

 気持ちの面でも、この大一番に懸ける強い思いが随所で垣間見えた。

 チーム全体から見る者まで熱くする魂を感じ、全選手をマン・オブ・ザ・マッチに選びたいところだが、そうもいかないので…。今回は、PK獲得&1ゴールに加え、明らかに疲労困憊ながら最後の最後まで死力を尽くし、タイムアップの瞬間にピッチに倒れ込んだ姿が非常に印象的だった31歳のタフネス、武藤を代表として名を挙げる。

 ただ、1つ上のレベルでプレーし続け、吉田孝行監督も試合後の会見で思わず「半端ない!」と口にした絶対エース大迫も、特筆すべきパフォーマンスだったと、最後に書き加えておく。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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