「憧れでしかなかった」中村憲剛、引退決断の“唯一無二”小野伸二にメッセージ。数々の美技に「嫉妬すら覚えず」

2023年09月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「残りわずかな時間、目に焼き付けたい」

中村氏にとって小野はアイドルだった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 北海道コンサドーレ札幌の小野伸二が9月27日、今シーズン限りの現役引退を発表した。

 日本サッカー界で一時代を築いた44歳の決断に、元日本代表MFの中村憲剛氏が自身のインスタグラムで「唯一無二」と題し、想いを綴った。
【画像】ケンゴ&小野、貴重2ショット
「創造性溢れるアイディア。
 それを実現する卓越した技術。

 年齢は一つしか変わらないのですが、憧れでしかなかった。学生の頃から伸二さんのプレーを見るのが楽しく、見ていて本当にワクワクしました。

 熱心な高校サッカーウォッチャーの僕にとってアイドルでした」

 そのプレーに、ただただ魅せられた。

「普段、他の選手のすごいスルーパスを見ると「俺も!」と対抗心がメラメラ湧いていたのですが、伸二さんのパスにはその対抗心は湧きませんでした。

 嫉妬すら覚えず。

「伸二さんだもんな」と学生時代から何回見て思ったことか(苦笑)」
 
 そして、不世出のファンタジスタに感謝を伝える。

「初めてお会いした時からいつも優しくしてもらい、札幌での国内研修の時も温かく受け入れてくださり、たくさんお話ししたり、声をかけてもらって一緒にボールを蹴れたことは、小野伸二ファンの僕にとってとても貴重で幸せな時間でした(トレーニングで見た伸二さんのループシュートは一生忘れません)。

 見て楽しい、一緒にプレーしても楽しい、想像の上をいくプレーの数々本当にありがとうございました。

 残りわずかな時間、目に焼き付けたいと思います。

 長い現役生活本当にお疲れ様でした!!」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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