「ビビらず、助け合いながら」エスパ原輝綺がJ1昇格を見据え、最終盤へ意気込み!2連続の“静岡三国決戦”に向けては...

2023年09月26日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「あまりとらわれず、いつも通り勝点3を拾えればよい」

甲府戦は右SBとCBでプレーし無失点に貢献した原。写真:福冨倖希

[J2第36節]清水 0-0 甲府/9月24日/IAIスタジアム日本平

 清水エスパルスは、9月24日に開催されたJ2第36節でヴァンフォーレ甲府と対戦。0-0で引き分けた。

 得点を奪えなかったものの、14戦無敗のチーム記録を更新した一戦で、前半は右サイドバック、後半は3バックの右で4試合連続無失点に貢献したのが原輝綺だ。

 原は、守備では対人の強さを活かしたボール奪取や鋭い読みでのパスカットを披露。攻撃では、積極的な縦パスやクロスで見せ場を作った。

 攻守で存在感を発揮した25歳は、前半は相手のプレスに苦しみ劣勢を強いられるも、後半は押し込んで優勢だった試合を、冷静に振り返った。

「前半を見れば、勝点1をよく拾えたような試合。後半だけ見れば、勝点1しか拾えなかったような。内容がはっきり分かれる前後半だった。前半は難しい展開を、しっかりゼロで抑えられた。こういう難しい相手に対しては、プラン通りではないけど、否定するような内容でもなかったので、しっかり勝点3を拾っておきたかった」
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 清水は4バックでスタートし、後半から3バックに変更。その後に攻勢に出る展開になったが、原はシステムよりも攻め方がポイントだったと語る。

「下、下になりすぎて、みんな足もとになって。相手も背後は気にせず、前だけ潰せばいいので、楽だったと思う。相手の狙いに、自分たちが、わざわざハマりに行っているように。後半は、システムもあるけど、まず背後から入っているので、押し込んだ状態から、ボールを持っている。極論を言えば、あれが一番楽な状況なので。ああいう使い分けは、しっかり前半からしていきたい」

 最後までゴールを奪えず、勝点1の獲得にとどまった。「かなり痛い」と言いつつ、チームの順位はJ1自動昇格圏内の2位につけており、原は残り6試合のシーズン最終盤に目を向ける。

「ただ、負けていないし、最低限の1は拾えている。この1をどう活かすかも、すごく大事になってくる。みんなが感じたことがないようなプレッシャーがかかってくる。 ビビらず、助け合いながら。1人でもビビって、隠れたり、ボールを受けたくない選手が出てくると、このサッカーは成り立たなくなる。緊張感を持ちつつも、楽しく、助け合いながら、頑張りたい」

 次節は9月30日の藤枝MYFC戦、その次は10月7日にジュビロ磐田戦と、「静岡三国決戦」が続く。「もちろん注目度があるし、他の試合とは違う括りの試合になってくるのは分かっている」とし、「僕はあまりとらわれず、いつも通り勝点3を拾えればよい。また一週間、良い準備をしたい」と意気込んだ。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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