「慌てる必要はなかった」東京Vの城福監督、ドローに終わった藤枝戦で悔んだのは「カウンターの練習をしてきましたけど...」

2023年09月24日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

「失点のプロセスは経験不足だった」

2失点目に繋がってしまったカウンターのシーンを悔やんだ城福監督。写真:滝川敏之

[J2第36節]東京V 2-2 藤枝/9月24日/味の素スタジアム

「勝点1で終わらせてしまった我々に、何かが足りないんだろうなと思っています」

 9月24日のJ2第36節で、藤枝MYFCと2-2のドローに終わった東京ヴェルディの城福浩監督は、試合後の会見の第一声でそう口にし、悔しさを露わにした。

 指揮官が「前半はおそらく、ほとんどやらせていなかった」と振り返ったように、序盤は最終ラインからのショートパスと、対角のロングボールを使い分けながら藤枝のプレスを回避し、ペースを掴んだ。

 そして17分に森田晃樹のゴールで先制するが、その2分後、最終ラインからのビルドアップでGKマテウスの横パスが相手に奪われ、「相手にゴールをプレゼントしてしまった」(城福監督)。

 47分には染野唯月のゴールで再びリードした東京Vだが、68分にCKから同点弾を叩き込まれ、2度のリードを守り切れず、2-2の引き分けに終わった。
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 1失点目はミスから献上したものだったが、会見で城福監督が特に悔やんだのは、67分にカウンターを受けたシーンだ。

「我々は今週、カウンターの練習をしましたけど、(試合では)判断が上手くいかず、(ボールを)取られたところからの慌て方を含めて、経験を積んでいかないといけない。慌てる必要はなかった。あそこでコーナーを取られて、(ディフェンスの)寄せはちょっと甘かったですけど、3点目を取れる状況の中での失点のプロセスは経験不足だった」

 藤枝戦はドローに終わったが、勝点1を積んだ東京Vは4位をキープ。2位の清水エスパルスとの勝点差も「3」と変わらず、まだまだ自動昇格圏内を狙える。

 16年ぶりのJ1昇格を果たすためにも、この試合で得た経験を次節のザスパクサツ群馬戦に活かしたい。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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