「2度、蹴りを食らわされた」久保建英がマドリー元同僚にこぼした“不満”。ソシエダ番記者は多発するファウルに苦言「突破を止められないからといって、何をしてもいいわけではない」【現地発】

2023年09月24日 ミケル・レカルデ

「タケに対してもキャンペーンを展開してもいい頃だろう」

マドリー戦で圧巻のプレーを見せた久保。(C)Getty Images

 レアル・ソシエダを牽引するタケ・クボ(久保建英)について、気になっていることがある。

 1-2で敗れた先週日曜日のレアル・マドリー戦後、タケはアンドリー・ルニンを含む数人の元チームメイトと談笑する中、オーレリアン・チュアメニやトニ・クロースの名前を挙げて、「2度、蹴りを食らわされた」と打ち明けた。

 冗談などではない。不満の吐露だ。とりわけ「どんな形であれ止めなければならない」というカルロ・アンチェロッティ監督の指示を受けた後半は、各選手のアグレッシブさが増し、タケはその餌食になった。

【動画】久保が「蹴られた」と不満をこぼしたクロースのファウル

 ただでさえ連戦が続きコンディションの調整が難しい中、その打撲の応急処置もしなければならない。

 数年前、ラ・リーガではリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドを守るために、危険なプレーを厳しく取り締まるべきという論調が広まった。そろそろタケに対しても同様のキャンペーンを展開してもいい頃だろう。

 今やタケは、ラ・リーガを代表するアタッカーだ。彼のような魔法をかけられる選手はサッカー界の宝でもある。その突破を正攻法で止められないからといって、何をしてもいいわけではない。

 声を大にして言う。タケを危険なプレーから守らなければならない。

取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸

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