「Jリーグじゃ中々ない」横浜MF吉尾海夏が語る韓国クラブの“徹底戦術”。自身の2アシストは予感的中「今日はあるんじゃないかなって」

2023年09月20日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「個人としては、すごくここ最近は充実しています」

75分までプレーし、2アシストをマークした吉尾(手前)。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

[アジア・チャンピオンズリーグ グループステージ第1節]横浜 2-4 仁川/9月19日/横浜国際総合競技場

 J1王者から初のアジア王者へ――。ホームで白星発進といきたいところだったが、横浜F・マリノスは韓国の仁川ユナイテッドを相手にカウンターから失点を重ね、初戦を飾れなかった。

 そんななかで明るい光となったのが、吉尾海夏だ。25歳のレフティは、正確なキックでCKから2アシストをマーク。途中出場から終了間際に同点弾を叩き込んだ4日前のサガン鳥栖戦(1-1、J1第27節)に続き、目に見える結果を残した。

 吉尾は前日から好感触があり、確かな自信を持っていたと明かす。

「前日のセットプレー練習から良い感覚で蹴れていたので、今日はあるんじゃないかなって思っていました」
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 今季リーグ戦での先発がゼロのMFは、ここに来て急激に存在感が増している。やはり、同じ悔しさでも、ベンチやスタンドで感じるのとピッチに立って感じるのとでは全く違う。

「個人としては、すごくここ最近は充実しています。試合に出ないと感じられないことはたくさんあると思うので、そういうのを感じられるのは、すごく自分の成長にも繋がりますし、これを無駄にしないことが自分に必要なことだと思います」

 だからこそ、責任感に加え、発言にも重みが増す。

「あそこまで徹底して引いてくる相手は、Jリーグじゃ中々ないです。そういう相手に対して、セットプレーで2個取れたのは、すごくポジティブなことだったんですけど、失点シーンは簡単にやられすぎたので、もっともっと全員で改善できたと思います」

 シーズンは佳境に突入。主力を脅かす存在になりつつある吉尾は、「ここまでで出続けた選手だけじゃなくて、僕みたいな選手がチームの勝利に貢献できると示すことが、これから残りのシーズンすごく大事になってくる。もっともっとピッチで自分の価値を示していきたい」と意気軒昂だ。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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