三笘薫は世界最高峰プレミアでなぜ通用?ハーフナーが分析「正直、ドリブルが外国人」「『あっこれ抜くな』みたいな」

2023年09月20日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「久保選手もどっちかというと、海外寄りのドリブルかな」

ABEMAプレミアリーグ中継で解説を務めるハーフナー氏。日本代表の後輩の活躍をどう見ているのか。

 フットボールの母国で圧巻のパフォーマンスを披露し、世界中を驚かせているのが、三笘薫(ブライトン)だ。いったいなぜ、あんなにもキレキレのドリブルを生み出せるのか。他の日本人選手とは何が違うのか。

『ABEMA』プレミアリーグ中継の解説者として活躍中のハーフナー・マイク氏に直撃。同じく世界最高峰の舞台でプレーする冨安健洋(アーセナル)、遠藤航(リバプール)の話題も含め、じっくり話を訊いた。キーワードは"日本人離れ"だ。

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――プレミアリーグでは三笘薫選手、冨安健洋選手、遠藤航選手がプレーしています。この日本代表3選手はどう見ていますか?

「遠藤選手はリバプールに入ったばっかりで、これからだと思うんですけど、冨安選手、三笘選手は完璧にフィットして、しっかり活躍しているので、凄いですよね。日本人もこういう時代が来たんだっていうね。そういうレベルの高いリーグで、しっかり結果を残せる選手がどんどん出てきているので、羨ましいですね」
 
――なかでも三笘選手は、ブライトンでエース級の活躍を続けています。

「いや、凄いですよね。正直もう、ドリブルが外国人ですよね。自分が見てきた、日本人のドリブラーとはまた違うドリブルだなと思います。海外の選手のほうがダイナミックというか、重いドリブル? 何だろう、自分はドリブルが得意じゃなかったので表現の仕方が難しいんですけど…。今、久保建英選手も活躍していて、久保選手もどっちかというと、海外寄りのドリブルかなと思いますね。

 ドリブルが重いというか。前だったら簡単に取られていたのが、ダイナミックだから…。昔は簡単に取られてるイメージがあったのが、取られないし、食い込んでいくし。身体を掴みに来る相手もいるけど、それも振り切るし、あんまり日本人には見られなかったタイプだと思います。説明はすごく難しいんですけど(笑)。

 タイミングとかも、自分の間合いがあって、自分のタイミングで。ついているディフェンダーはもう抜かれるっていう、見ていても『あっ、これ抜くな』みたいな、想像がつきます。相手も警戒して、絶対にカバーを1人すぐ入れるようになりましたし。そこでチームはどうやって彼にフリーで持たせて、1対1に持ち込ませるか。

 1人で打開できる選手がいると、戦術も変えちゃうので凄いなと思います。ピッチ上の他の選手が動かざるを得なくなる。となると、他の選手も空いてきますし。でも、三笘君を警戒しなかったら、1人で行かれちゃうし。本当、今までにいないタイプだと思います」

【動画】三笘薫が日本人初の快挙! プレミア月間最優秀ゴールに選ばれた、ウルブス戦の"衝撃ぶっちぎり弾"をチェック!

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