「強豪国の仲間入り」と考えるのは尚早
出色のパフォーマンスを見せた冨安。一級品のスピード、対人、空中戦。もはや“化け物”だ。(C)SOCCER DIGEST
日本がドイツ(4-1)、トルコ(4-2)に連勝した9月シリーズ。最大の収穫は、センターバックの冨安健洋が完全復帰したことだろう。
これまで怪我で離脱することが多かったが、冨安が最終ラインにいると、安心して見ていられる。ベタ引きのサッカーで戦ったワールドカップの対戦時とは違い、今回、日本が最終ラインをハイラインに保ったアグレッシブなサッカーでドイツに真っ向勝負できたのは、間違いなく彼の存在が大きい。
スピードがあって、対人にも空中戦にも強い。あの守備は"化け物"としか言いようがない。
トルコ戦も冨安が終盤にピッチに立った瞬間、トルコの勢いが一気に落ちた。冨安同様、板倉滉もスピードがあって対人も強い。リバプールに移籍した遠藤航を含めたこの3人がいれば、強豪国相手にも十分に戦えるはずだ。
ただ、勘違いしてはいけないのは、今回対戦したドイツもトルコも決して強豪ではなかったということだ。ドイツはワールドカップで2大会連続でグループステージ敗退、トルコは2002年大会以来、20年以上もワールドカップに出場していない。
一方、日本は、ワールドカップで2大会連続ベスト16入りしている。近年の実績でいえば、明らかに日本のほうが実力は上だ。だから、この9月シリーズで2連勝したからといって、「強豪国の仲間入り」と考えるのは尚早だろう。
これまで怪我で離脱することが多かったが、冨安が最終ラインにいると、安心して見ていられる。ベタ引きのサッカーで戦ったワールドカップの対戦時とは違い、今回、日本が最終ラインをハイラインに保ったアグレッシブなサッカーでドイツに真っ向勝負できたのは、間違いなく彼の存在が大きい。
スピードがあって、対人にも空中戦にも強い。あの守備は"化け物"としか言いようがない。
トルコ戦も冨安が終盤にピッチに立った瞬間、トルコの勢いが一気に落ちた。冨安同様、板倉滉もスピードがあって対人も強い。リバプールに移籍した遠藤航を含めたこの3人がいれば、強豪国相手にも十分に戦えるはずだ。
ただ、勘違いしてはいけないのは、今回対戦したドイツもトルコも決して強豪ではなかったということだ。ドイツはワールドカップで2大会連続でグループステージ敗退、トルコは2002年大会以来、20年以上もワールドカップに出場していない。
一方、日本は、ワールドカップで2大会連続ベスト16入りしている。近年の実績でいえば、明らかに日本のほうが実力は上だ。だから、この9月シリーズで2連勝したからといって、「強豪国の仲間入り」と考えるのは尚早だろう。
本当に強豪国と言えるのは、やはりワールドカップでベスト8入りしてから。そろそろ FIFAランキングが更新される頃だけど、現在の日本は20位で、ドイツは15位、トルコは41位だ。
「ランキング=実力」と鵜呑みにできないが、これから本当の"強豪国"と戦って、「トップ10」を目ざしてほしいね。それが実現できた時、見ているほうもいよいよ「世界8強」の目標を意識していいだろう。
ちなみに、FIFAランクのトップ10はアルゼンチン、フランス、ブラジル、イングランド、ベルギー、クロアチア、オランダ、イタリア、ポルトガル、スペインだが、この国々を見るとなかなかハードルが高い。でも、その分、やりがいもある。
課題は、苦手の南米勢からどうやって勝つか。南米にはアルゼンチン(1位)、ブラジル(3位)以外にも、ウルグアイ(16位)、コロンビア(17位)と、日本よりも順位が高い国がたくさんいる。
日本は真面目でクレバーだから、組織的に戦ってくる欧州勢とは組みしやすい印象だけど、南米のような個で戦う、特に試合巧者な国が苦手なようだ。
トルコもどちらかというと個で戦うチームだった。早い時間で伊藤敦樹のゴールと中村敬斗の2得点で3点をリードしたけど、徐々にトルコの厳しいプレスにやられて、最終ラインとともにチームの勢いもズルズルと落ちていった。
一度崩れた日本の守備を立て直すことができたのは、レギュラー組の冨安と遠藤がピッチに立ったからだ。前半から久保建英頼みだった攻撃も、後半からやはりレギュラー組の伊東純也が途中出場して、勢いを取り戻していった。
【PHOTO】ベルギーのヘンクに集結!トルコサポに負けない声援を送り続けた日本代表サポーターを特集!
「ランキング=実力」と鵜呑みにできないが、これから本当の"強豪国"と戦って、「トップ10」を目ざしてほしいね。それが実現できた時、見ているほうもいよいよ「世界8強」の目標を意識していいだろう。
ちなみに、FIFAランクのトップ10はアルゼンチン、フランス、ブラジル、イングランド、ベルギー、クロアチア、オランダ、イタリア、ポルトガル、スペインだが、この国々を見るとなかなかハードルが高い。でも、その分、やりがいもある。
課題は、苦手の南米勢からどうやって勝つか。南米にはアルゼンチン(1位)、ブラジル(3位)以外にも、ウルグアイ(16位)、コロンビア(17位)と、日本よりも順位が高い国がたくさんいる。
日本は真面目でクレバーだから、組織的に戦ってくる欧州勢とは組みしやすい印象だけど、南米のような個で戦う、特に試合巧者な国が苦手なようだ。
トルコもどちらかというと個で戦うチームだった。早い時間で伊藤敦樹のゴールと中村敬斗の2得点で3点をリードしたけど、徐々にトルコの厳しいプレスにやられて、最終ラインとともにチームの勢いもズルズルと落ちていった。
一度崩れた日本の守備を立て直すことができたのは、レギュラー組の冨安と遠藤がピッチに立ったからだ。前半から久保建英頼みだった攻撃も、後半からやはりレギュラー組の伊東純也が途中出場して、勢いを取り戻していった。
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