鹿島レジェンド本田泰人が森保Jを採点!|久保こそが10番にふさわしい働きぶり。伊藤洋の2戦連続スタメンは理解に苦しむ【トルコ戦】

2023年09月13日 本田泰人

序盤は相手を圧倒も、徐々にペースを握られた

本田氏がトルコ戦の森保Jを採点。フル出場の久保(20番)を称えた一方、堂安(10番)や田中(17番)には厳しい評価を下した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[国際親善試合]日本 4-2 トルコ/9月13日/セゲカ・アレーナ

 日本代表は国際親善試合でトルコ代表と対戦し、4-2で勝利した。森保ジャパンは15分に伊藤敦樹のミドル弾で先制点すると、28分と36分に中村敬斗が追加点を挙げ、3点差に。その後に2失点も、78分に背後へ抜け出した伊東純也がPKを奪取。これを伊東が落ち着いて決め切った。9日のドイツ戦も4-1で完勝と、日本は今回の欧州遠征を連勝で締めくくった。

 ドイツ戦からスタメンを大幅に入れ替えながらも勝利を掴んだ一戦を、現役時代は鹿島アントラーズや日本代表で活躍した本田泰人氏はどう評価したか。

 森保ジャパンの出場17選手と監督の採点&総評は以下のとおりだ。

【先発】
GK
中村航輔 5.5
(45+3分→シュミット・ダニエル 5.5)

DF
毎熊晟矢 6.5
(HT→橋岡大樹 5)
谷口彰悟 5.5
町田浩樹 5.5
(79分→冨安健洋 7)
伊藤洋輝 6

MF
伊藤敦樹 6.5
(64分→遠藤航 7)
田中碧 5
堂安律 5
(HT→伊東純也 7.5)
久保建英 7
中村敬斗 6.5
(HT→前田大然 6)

FW
古橋亨梧 6

監督
森保一 6

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。

――◆――◆――
 
 圧倒的な差こそ感じなかったとはいえ、欧州屈指のタレントを擁するドイツに対し、トルコは日本よりも格下だ。今の森保ジャパンの実力を考えたら、もっと余裕を見せつけたうえで勝ってほしかったね。

 トルコ戦で、日本はドイツ戦からスタメン10人を入れ替えた。サイドバックは人材不足なのだから、代表経験の少ない森下龍矢に経験を積ませれば良いのに、なぜ伊藤洋輝だけ2戦連続で先発起用したのか理解に苦しむ。

 伊藤敦樹が鮮やかなミドルシュートで代表初ゴールを決め、中村敬斗も2ゴールを奪うなど、日本は"急造チーム"ながらテンポの良いパスワークからの崩しでトルコを圧倒した。そのままの勢いが続いていれば良かったが、徐々にトルコにペースを握られてしまった点はいただけない。

 要因は、フィジカルの強さを活かした相手の圧力に押されて、日本の最終ラインがズルズルと下がりすぎたから。センターバックの谷口彰悟と町田浩樹はもっと1対1の局面で耐えるべきだった。背後のスペースも簡単に取られすぎだ。

【PHOTO】日本代表のトルコ戦出場17選手&監督の採点・寸評。2人が7点台の高評価。MOMは2ゴールの13番

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