「香川真司を絶対に忘れちゃいけない」鄭大世、遠藤航のリバプール電撃加入でズバリ!先発奪還を目ざす冨安健洋には…

2023年09月13日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「ビッグクラブに所属できるけど…」

今夏から、香川や南野も師事したクロップ監督(右)の下で戦う遠藤。(C)Getty Images

 現在、世界最高峰のプレミアリーグでは三笘薫(ブライトン)、遠藤航(リバプール)、冨安健洋(アーセナル)の日本代表3選手がプレーしている。エース級の活躍を続ける三笘が比較的多く取り上げられるなか、今回はビッグクラブで定位置獲りを目ざす遠藤と冨安に着目。解説業でも人気を誇る鄭大世氏に2人の話を訊いた。

 遠藤航がリバプールへ――。8月中旬に驚きのニュースが流れると、瞬く間に契約がまとまり、正式発表された。元北朝鮮代表FWもファン同様に、30歳にしてのプレミアリーグ初参戦に衝撃を受けたようだ。

「寝耳に水です。すごいな。遠藤はもう30なんすね。僕が対戦した時は20代前半や10代だったので、あの遠藤航がもう30なんだっていうのも驚きなんですけど」

 リバプールを率いるのは、香川真司(現セレッソ大阪)や南野拓実(現モナコ)も指導した名将ユルゲン・クロップだ。鄭大世氏は、今回ドイツ人指揮官がゴーサインを出したのは、先達の影響が大きいと声を大にして訴える。

「遠藤の加入に関して、香川真司の活躍を絶対に忘れちゃいけない。香川真司が全く期待されず、とりあえずドルトムントに行った時に、クロップは全く使う気がなかったらしいんですよ。でも練習試合とかを見て、彼を使って、MVPを争うほどの活躍をしたから、リバプールに南野拓実が入って、今それが遠藤航に繋がっている。ここから遠藤が活躍するか分からないですけど、そこの歴史をまずみんなに知ってほしいなっていうのは思いました」

【動画】伝説のストライカーも「シーズン最優秀ゴール候補」と絶賛!三笘の衝撃ドリブル弾!
 
 一方で、アーセナル3年目を迎えた冨安は、同じようにCBとSBをこなすライバル、ベン・ホワイトに劣勢を強いられていると指摘。「ビッグクラブに所属できるけど、活躍することの難しさを感じてると思う」と見る。

「自分が活躍をしたとしても、そこに被せて、どんどん、どんどんスーパースターが連れてくるところがビッグクラブ。それでもスタメンで使ってもらったり、試合にはそれなりに出ている。彼の守備力っていうところでアルテタ監督の信頼を感じますよね。ホワイトは攻撃もできて、守備もできる部分で、いま試合に出る率は高いですけど。

 冨安が今のところ、またちょっとポジション的には押されてる感じでもスタメンのチャンスを貰っているので、期待されてるなと思いますね。まず今、アーセナルっていうビッグクラブに所属しながら、試合でのチャンスをきっちり得て、しっかりやれてるし、自分の長所をちゃんと出せてるところは評価に値するなと思います」

 フットボールの母国で、日本代表3人は揃って替えの利かない存在となれるか。

取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「リバプールの重要なスターターになる可能性がある」ドイツ戦で抜群の存在感!遠藤航を英メディアが絶賛!「ギュンドアンらを上回るものだ」

【PHOTO】日本代表・ブライトンで躍動する三笘薫のキャリアを秘蔵ショットで一挙紹介!

【PHOTO】まさにスタジアムの華! 現地観戦する選手たちの妻、恋人、パートナーら"WAGs"を一挙紹介!

次ページ【動画】三笘の衝撃弾※投稿の白地部分をクリック

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事