「日本は最高のチームだよ」「ほとんどの選手が上手い」ドイツの“伝説記者”が贈った森保Jへの賛辞。特に評価した2戦士は...【現地発】

2023年09月12日 江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

「グッドチーム。グッドチーム」と話かけてきた

ドイツの重鎮記者が評価したのが上田(9番)だ。(C)SOCCER DIGEST

 日本代表がドイツに4-1と歴史的大勝を飾った試合、会場となるフォルクスワーゲン・アレーナにはキックオフの3時間近く前に入場した。

 記者席は自由席だったため、TVモニター前の一席を確保する。メディアラウンジで提供されたステーキを味わって席に戻ると、両脇を4人のドイツ人記者に固められていた。

"完全アウェー"のなか、ゲームが始まっても、そのモニターに試合映像が映らない。いくつかボタンを押して操作するも、画面が変わらないため、断念してピッチに集中することにした。

 すると、右隣に座っていた強面の年配記者がモニターをいじりはじめる。それでも、やはり映像は流れない。「だめですよね」というジェスチャーをしてみたが、その記者はとくに無反応だった。

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 そんな堅物そうな記者がなんと、2-1とリードした日本が決定機を作り出した前半終了間際に、英語で「グッドチーム。グッドチーム」と話かけてきた。

「とても良い試合をしている。日本は最高のチームだよ。3-1になりそうなビッグチャンスがあった。ほとんどの選手が上手い」

 そう絶賛していたので、「特に印象的だった選手はいますか?」と尋ねると、「エンドウ(遠藤航)と9番(上田綺世)だ」と答えくれた。

「40年間、取材している。年を取ったよ。もう十分やった」と初対面の日本人に打ち明けてくれたその記者は、ハンス=ヨアヒム・ツビンクマン氏。勉強不足で存じ上げなかったのだが、ニーダーザクセン州スポーツ記者協会の会長で、「伝説の記者」「スポーツ紙の輝かしい光」などと呼ばれている重鎮であると後から分かった。

 そんなサッカー列強国のベテラン記者から日本代表への賛辞を聞いて、どこか誇らしい気分になった。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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