「強化をすることではなく…」殿堂入りのセルジオ越後氏、日本サッカー普及に見解述べる。ドイツに完勝の森保Jには「何も文句は言えない」

2023年09月11日 藤井圭(サッカーダイジェストWeb編集部)

自身の辛口批評を発電に例えて説明

掲額式典で表彰を受けるセルジオ氏。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 日本サッカー協会(JFA)は9月10日、殿堂掲額式典を行なった。本年度、サッカー殿堂入りを果たしたセルジオ越後氏が、日本サッカーへの普及やドイツに勝利した森保ジャパンについて語った。

 セルジオ氏は式典でJFAの岡田武史副会長からプレートを贈呈される。その後、インタビューに応え、「日本へのサッカー普及というのは、強化をすることではなくて…」と話し、独自の見解を述べた。
【PHOTO】日本代表のドイツ戦出場17選手&監督の採点・寸評。8人が7点台の高評価!MOMは1G1Aの伊東純也ではなく…
「サッカーファンを1人でも多く作ること。みなさんは良い選手が育ったな、と言うが、僕が誇りに思っているのは、その選手たちがJリーグに貢献したことだと思います。スタンドを埋めるという、サッカーが好きな人が集まることが興行となります」

 同氏はチーム自体の強化ではなく、多くのサッカーファン獲得へ「"普及行事"のお手伝いをできたことを有難いと思っています」と強調した。さらに「これは狙って貰えるものじゃない。狙って貰えるのなら、もう少し早く貰ってもいい(笑)」とコメントし、会場の笑いを誘った。

 また辛口コメントでもお馴染みのセルジオ氏だが、自身はこれを発電に例えて説明。「辛口と言われるが、電気が発生するにはプラスだけではダメですし、マイナスだけではダメ。僕はマイナスのほうをやっていますから。皆さんにプラスのほうをやってもらって、強い電気を発生させましょう」と、投げかけている。

 インタビューでは式典の司会を行なった内山俊哉氏から、ドイツに4-1の勝利を収めた森保ジャパンについて問われた。圧巻の試合を見せたチームに対し、セルジオ氏は感謝の言葉を述べている。

「神様が僕のことを可愛がってくれたと思う。昨日、あれだけ圧勝されたら、記念の表彰される日に何も文句は言えない。選手があれだけ頑張ってくれたことで、お祝いの席で辛口を言わせまいと頑張ってくれた。選手に感謝している」

 いつもの辛口批評ではなく、ユーモアを交えながら日本代表を称賛した。

取材・文●藤井圭(サッカーダイジェストWeb編集部)

日本サッカー協会が掲額式典を開催。セルジオ越後氏や高橋陽一氏、2011年W杯覇者なでしこJらが殿堂入り

【セルジオ越後】明確な"穴"を突いてドイツに完勝した森保ジャパン。事前によく研究して、しっかりと活かしたね

「日本は別次元へと到達した…」ドイツ戦4発圧勝の森保ジャパンに韓国メディアも衝撃!「実力も思考も…完全に脱アジアだ」
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事