「自分より選手が目立つのを嫌った」韓国五輪代表のファン・ソンホン監督に“かつての教え子”が痛烈なダメ出し!「管理能力は0点だ」

2023年09月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

五輪予選初戦でカタールに完敗を喫し、風当たりはさらに…

パリ五輪予選の初戦で躓いたファン監督。韓国国内ではその手腕を疑問視する声が高まっている。(C)Getty Images

 現地9月6日、韓国・昌原で行なわれたU-23アジアカップ予選(パリ五輪アジア1次予選)でU-23韓国代表はカタールと対戦。守備陣の連携ミスに加えて拙攻が目立ち、チームは0-2の完敗を喫した。

 パリ五輪出場につながる来年のU-23アジアカップ本大会はカタールで開催されるため、ホストカントリーのカタールは今予選の結果が反映されない。韓国は残るキルギス戦、ミャンマー戦に連勝すれば本大会行きを確定できるが、続く杭州でのアジア大会に向けてもチームの低調ぶりはファンの心配を駆り立てており、メディアの間でもファン・ソンホン監督の手腕に対して厳しい論調が展開されつつある。

 そんななか、Jリーグでも活躍したファン監督に痛烈なダメ出しを敢行したのが、元モンテネグロ代表FWのデヤン・ダミヤノビッチ氏だ。氏は2007年から合計12シーズンに渡って韓国Kリーグでプレーし、とりわけ8年間籍を置いたFCソウルではレジェンドと見なされている選手のひとり。3度のリーグ優勝に3年連続の得点王獲得、さらには2012年にシーズンMVPにも選ばれた輝かしい実績を誇る。

 8月16日に現役引退を表明したばかりの42歳は、U-23韓国代表がカタールに敗れた翌日に自身のブログを更新。「戻れない橋を渡った理由」と題して、FCソウル時代に監督と選手の関係にあったファン氏への怒りをぶちまけたのだ。ファン氏は2016年春にFCソウル監督に就任し、18年4月に辞任。2017年シーズンは所属する外国籍選手たちとの不仲が大々的にクローズアップされた。

 ダミヤノビッチ氏は「サッカーにおけるアイデアは良かったが、選手を管理する能力は0点だった。彼は自分ひとりでFCソウルのすべてを変えられると信じていた。大きな間違いだ。FCソウルは個人の所有物ではない」とバッサリ。そのうえで「指導者は選手ごとに違ったアプローチをしなければならない。だがファン監督にはそのような部分がまったく見られなかった。FCソウルはいまだあの後遺症に苦しんで低迷している」と続けた。

 さらに、「とにかく自分より選手が目立つ状況を嫌っていた」と糾弾。「当時のFCソウルは成績が良く、特に外国人選手の人気が高かった。監督はそれが気に入らなかったんだ。理不尽な攻撃が繰り返され、長い時間をかけて定着していた文化を否定した」と非難し、「彼はただ運転席でハンドルを握るだけで、リーグ最高の監督にさえなれたんだ。それくらい素晴らしいチームだったのに、すべてを否定しながら変革させようとして失敗した」と容赦ない。
 
 ニュースサイト『OSEN』は「デヤンのブログ公開がファン監督にとって不利なタイミングだったのは間違いない」と指摘しつつ、「カタール戦の敗北は大きな打撃であり、数日後に控えた杭州アジア大会への不安感はもちろん、パリ五輪の本大会出場についても否定的な評価が出はじめている。そんななかでの告発。デヤンのブログはファン監督の立場をさらに揺るがすものになった」と評している。

 そしてダミヤノビッチ氏の怒りは、突然契約を解除した当時のFCソウルにも向けられた。こちらは「酷い仕打ちを受けたから帰国しようと空港にいたら、『なぜ無断で帰国するんだ?』と電話がかかってきた。だからオフィスに顔を出して話をしてみたが、別れ際に彼らがくれたのはFCソウルのマフラーとクマのぬいぐるみだった」と呆れたエピソードを明かしている。

 最後は「200ゴール近くを決めてきた選手との別れの方法が、昼食を採り、マフラーとクマのぬいぐるみのプレゼントだけとは! もう少し違う形のコミュニケーションがあったのではないか。そこまで"ゼロ・リスペクト"とは夢にも思っていなかった」と、かなりのショックを受けたと回顧している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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