「動いてないように見えますが…」“ジュビロの若き至宝”後藤啓介は怪物ハーランドから何を学ぶのか【磐田】

2023年09月08日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「超えられたらラッキーぐらいで(笑)」

成長するための鍵についても答えてくれた後藤。写真:塚本侃太(サッカーダイジェスト写真部)

 今季からジュビロ磐田のトップチームでプレーしている"若き至宝"後藤啓介が何より求めているのは結果である。

【動画】後藤啓介の独占インタビュー

「試合を見ていない人が見るのは『数字』だと思うので、そこにはこだわらないといけない」

 いかにもストライカーらしい発言だ。その数字を残すために「シーズン前にあった貪欲さや勢いを取り戻さないといけない」と、本人は自分に言い聞かせている。

「悩むよりも、プレーして失敗するほうが大事」

 これもまたストライカーらしい発言だ。生粋のFW、そう言っても過言ではない。

 そんな後藤が「めちゃくちゃ見ている」のがハーランド(マンチェスター・シティ)のプレー。昨季のプレミアリーグ得点王から果たして何を学ぶのか。

「動き出しや嗅覚が抜群。動いてないように見えますが、見えないところで駆け引きをやっているはずで、一つひとつのプレーが勉強になります」
 
 具体的にはどういう点が勉強になるのか?

「動き出す前のポジショニングですね。味方選手がパスを出しやすい、見やすいポジションを取っているからこそ、ボールに素早く反応できるし、自分のアクションで呼び込むこともできる。動き出しよりも(その前の)ポジショニングが上手いと思いますね」

 そのハーランドを「是非超えて欲しいです」と言ってみると、本人は笑みを浮かべてこう答えてくれた。

「超えられたらラッキーぐらいで(笑)」 天賦の才に恵まれただけでなく、努力や失敗を重ねてここまで成長してきた後藤なら、いずれ──。世界的なストライカーとして、ハーランド並のインパクトを提供してくれるはずだ。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)


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