「なぜ冨安を狙わなかった?」クリスタル・パレスのアーセナルDF獲得に海外メディアが疑問「キーオンは1対1でガナーズ最高と話した」

2023年09月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「パレスなら傑出していただろう」

インテルなどからの関心が取り沙汰されていたものの、残留が決定した冨安。(C)Getty Images

 クリスタル・パレスは夏の移籍市場最終日、アーセナルからロブ・ホールディングを獲得した。だが、同じアーセナルでも冨安健洋を狙うべきだったとの声が上がっている。

 サッカーサイト『FOOTBALLFANCAST』は9月5日、「ホールディングはプレミアリーグでフレッシュなスタートを切ることを必要としていたが、なぜパレスは同じアーセナルで、ホールディングの大きなアップグレードとなるタケヒロ・トミヤスに関心を寄せなかったのだろうか」と報じた。

「(冨安は)2年前にボローニャから加入して以降、ミケル・アルテタ監督の下で56試合に出場。『Sofascore』では1試合平均タックル1.7回、ドリブル成功率60%、デュエル勝率55%を記録している」

「(昨季はケガに悩まされたが)それでも、アーセナルに来てから多くの人に高く評価されている。(ガナーズのレジェンドOBである)マーティン・キーオンは『おそらく1対1の場面でアーセナル最高の純粋なDF』と話した。攻守両面での数字が、彼の発言を裏づける。5大リーグの同ポジションと比べて高くランクづけされている」

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 さらに、同メディアは「『FBref』によると、1試合あたりのタックルではトップ10%、インターセプトは同19%、空中戦のデュエル勝利は同1%以内。守備の力が光る一方で、ボール運びの力も他に劣らず、パス成功では同8%だ」と続けている。

「守備が多く求められるパレスなら、トミヤスはボール奪還やそれへの準備において傑出していただろう。ホールディングとトミヤスは同じ最終ラインでも主にプレーする位置が違う。トミヤスがパレスに加わっていたら、ホールディングを上回るレベルで守備の堅実さと頼もしさをもたらしていただろう。さらにCBや両サイドのSBをこなせるトミヤスにはユーティリティ性もあるのだ」

 だがもちろん、移籍の実現には両クラブの合意と選手本人の希望が必要となる。冨安はアーセナルでの復活を目ざしており、新戦力ユリエン・ティンベルが負傷離脱したのを受け、クラブも日本代表DFを放出しない意向と報じられていた。

 確かなのは、冨安が高いクオリティを持ったDFということだ。フィジカルの懸念がなければ、その実力が折り紙つきなのは周知のとおり。今季は長いシーズンを戦い抜き、再びアーセナルでその立場を確かなものとできるように期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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