「もう大変だった」鎌田大地が移籍市場での“苦悩”を吐露「2チームに絞ってて、両方難しくなった時は...」【現地発】

2023年09月06日 江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

「どちらかには行けるだろうなと思ってて」

代表合流直前に移籍後初ゴールを決めた鎌田。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 契約満了でフランクフルトを退団し、今夏にラツィオへ加入した鎌田大地が移籍市場での苦悩を明かした。

 当初はミランへの入団が濃厚視されていたものの、強化部門の入れ替えやEU圏外選手獲得枠の問題などで破談。その後、ナポリやローマ、アトレティコ・マドリーなどが移籍先として浮上しては消え、最終的にローマの名門へ収まった。

 9月5日、ドイツのヴォルフスブルクで行なわれた日本代表の練習後、取材に応じた鎌田は、「(移籍先が)決まるまですごく時間かかってメンタル的に大変だったのは?」と質問を受けると、こう答えた。

「もう大変だったですね。2チームに絞ってたんで、どちらかには行けるだろうなと思ってて。それが両方難しくなった時は一番難しかったです。いろいろありましたけど、とりあえずだって今は決まってよかった」

【動画】「左足でこのシュートはやばい」など反響! 鎌田大地の移籍後初ゴール
 新天地が決まった後も苦労したようだ。「イタリアの環境にはだいぶ慣れたか?」と問われると、「そうですね。最初は大変でした。生活も、サッカーも、言語も違うし、大変でしたね」と明かしている。

 また、無所属の状態が続いたため、「ブランクが長かったので、難しくなるだろうなと思ってましたけど、やっぱ難しかった」と吐露。開幕から先発に名を連ねたものの、チームが格下に連敗スタートとなって点には、こう述べた。

「個人的にというよりもチームとしても難しい時期を過ごしてたんで、自分独りでどうにかできるタイプじゃないし、チームとしても良くなかったっていうのは、僕にとってなかなか難しいものでした」

 それでも、第3節には、昨季王者のナポリからセリエA初ゴールとなる鮮烈な決勝弾を決め、2-1の今季初勝利を呼び込んだ。

「自分自身もかなり強い覚悟で臨んでいたし、結果が欲しいというのがあったんで、結果がついてきてよかった」

 ようやく掴んだいい流れを代表戦に持ち込めるか。森保ジャパンは9日、鎌田が昨シーズンまでプレーしていたドイツで、ドイツ代表と相まみえる。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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