「打つことしか考えていなかった」
リーグ戦では第8節の横浜戦以来、18試合ぶりにゴールを決めた鈴木章。成長中の19歳は、鹿島戦での得点をきっかけに飛躍し、降格圏に沈むチームを救えるか。写真:福冨倖希
[J1第26節]湘南 2-2 鹿島/9月2日/レモンガススタジアム平塚
「最近、ゴールの感覚が戻ってきています」
2021年の高校選手権で7ゴールを挙げて得点王に輝いたストライカーが、プロの舞台での飛躍を予感させた。
9月2日に行なわれたJ1第26節で、湘南ベルマーレは鹿島アントラーズとホームで対戦し、2-2で引き分けた。この試合でチーム2点目を挙げたのが鈴木章斗。42分、敵陣深くでパスを受けると、一瞬間を置いてから少し右にずらして鋭いシュートを放つ。ボールは相手DFの股の間を抜けてゴール左隅に突き刺さった。
試合後、鈴木章が取材に応じ、ゴールシーンを振り返った。
「その前の決定機を外してしまったので、自分が決めないと相手に流れが移ってしまう、という気持ちが強くなっていました。そんななかでボールが来たので、打つことしか考えていなかったですし、股下を狙ってのシュートなので、狙い通りに決まって良かったです」
得点をマークした2分前、相手GKとの1対1を惜しくも外してしまった鈴木章。落ち着いてループシュートを選択したが、シュートはわずかにポストの左外を通過した。だが、次のチャンスは確実にモノにする。チームを一時逆転に導くゴールは、自らのミスを取り返す得点でもあった。
そして、鹿島戦のゴールは公式戦2試合連発でもある。8月30日の天皇杯準々決勝のアビスパ福岡戦(1-3)で、巧みな反転から右足を振り抜き先制点を挙げていた。得点力に磨きがかかっている印象だが、鈴木章は自身のコンディションをどう捉えているのか。
【PHOTO】湘南の出場16選手&監督の採点・寸評。新エースの自覚を結果で示した大橋。泥臭く身体を張った大野はチームに足りないものを加えた
「最近、ゴールの感覚が戻ってきています」
2021年の高校選手権で7ゴールを挙げて得点王に輝いたストライカーが、プロの舞台での飛躍を予感させた。
9月2日に行なわれたJ1第26節で、湘南ベルマーレは鹿島アントラーズとホームで対戦し、2-2で引き分けた。この試合でチーム2点目を挙げたのが鈴木章斗。42分、敵陣深くでパスを受けると、一瞬間を置いてから少し右にずらして鋭いシュートを放つ。ボールは相手DFの股の間を抜けてゴール左隅に突き刺さった。
試合後、鈴木章が取材に応じ、ゴールシーンを振り返った。
「その前の決定機を外してしまったので、自分が決めないと相手に流れが移ってしまう、という気持ちが強くなっていました。そんななかでボールが来たので、打つことしか考えていなかったですし、股下を狙ってのシュートなので、狙い通りに決まって良かったです」
得点をマークした2分前、相手GKとの1対1を惜しくも外してしまった鈴木章。落ち着いてループシュートを選択したが、シュートはわずかにポストの左外を通過した。だが、次のチャンスは確実にモノにする。チームを一時逆転に導くゴールは、自らのミスを取り返す得点でもあった。
そして、鹿島戦のゴールは公式戦2試合連発でもある。8月30日の天皇杯準々決勝のアビスパ福岡戦(1-3)で、巧みな反転から右足を振り抜き先制点を挙げていた。得点力に磨きがかかっている印象だが、鈴木章は自身のコンディションをどう捉えているのか。
【PHOTO】湘南の出場16選手&監督の採点・寸評。新エースの自覚を結果で示した大橋。泥臭く身体を張った大野はチームに足りないものを加えた
「どういうシュートなら入るのかが分かったような感覚があります。リーグ戦にメンバー入りできない時期が続きましたが、その悔しさがあったからこそ、天皇杯(準々決勝の福岡戦)で点を取れたし、今日、スタメンに選んでもらった。チーム状況も個人としてもやらないといけない状況ですし、結果を出さなければいけないと思っていたので、ゴールという形でチームに貢献できたのは良かったです」
チームは現在、最下位に沈んでいる。降格圏からの脱出を考えれば、鹿島戦はぜひとも勝点3を掴みたかったゲームと言えるだろう。ただ、ここに来て鈴木章や大橋祐紀、ディサロ燦シルヴァーノらFW陣にゴールが生まれているのは、浮上への好材料となっている。
「2週間で際の部分を詰めていきたい。やるしかないです」
インターナショナルウィークの関係で、次節のアウェーでの北海道コンサドーレ札幌戦まで、約2週間の中断期間がある。さらなるチーム力向上を誓った鈴木章をはじめ、好調なアタッカーたちが苦境に立たされるチームを救えるか。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
「度肝抜かれた」湘南の大橋祐紀&鈴木章斗の鮮烈フィニッシュにファン喝采!「シュートえぐ」「喜び方好き」
「『やらかした』と思いました」湘南の畑大雅が鹿島戦のアシストを回想。U-22代表は「選ばれたからには頑張りたい」
「自分を変えてもらいました」浦和戦でJ1デビューを果たした湘南MF福田翔生。飛躍の理由はレジェンドの金言「ふたりが伝えてくれた」
チームは現在、最下位に沈んでいる。降格圏からの脱出を考えれば、鹿島戦はぜひとも勝点3を掴みたかったゲームと言えるだろう。ただ、ここに来て鈴木章や大橋祐紀、ディサロ燦シルヴァーノらFW陣にゴールが生まれているのは、浮上への好材料となっている。
「2週間で際の部分を詰めていきたい。やるしかないです」
インターナショナルウィークの関係で、次節のアウェーでの北海道コンサドーレ札幌戦まで、約2週間の中断期間がある。さらなるチーム力向上を誓った鈴木章をはじめ、好調なアタッカーたちが苦境に立たされるチームを救えるか。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
「度肝抜かれた」湘南の大橋祐紀&鈴木章斗の鮮烈フィニッシュにファン喝采!「シュートえぐ」「喜び方好き」
「『やらかした』と思いました」湘南の畑大雅が鹿島戦のアシストを回想。U-22代表は「選ばれたからには頑張りたい」
「自分を変えてもらいました」浦和戦でJ1デビューを果たした湘南MF福田翔生。飛躍の理由はレジェンドの金言「ふたりが伝えてくれた」