【欧州冬のメルカート】現地1月27日に決定した主な移籍|グアリンとラミレスが中国、A・コールが米国へ! タウンゼントはニューカッスル行き

2016年01月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

上海申花は申し分のない金額を用意した。


■フレディ・グアリン
・29歳/MF/コロンビア代表
・インテル→上海申花(完全移籍)
・移籍金:1300万ユーロ(約18億2000万円)
 ファイナンシャル・フェアプレーを遵守しながらの補強には現有戦力を売るしかないインテルが放出リストに載せ、ユベントスやローマも興味を示したが、結局は移籍金1300万ユーロ、年俸550万ユーロ(約7億7000万円)とインテルにも本人にも申し分のないオファーを提示してきた上海申花へ。元コロンビア代表MFのジョバンニ・モレノ、オーストラリア代表FWのティム・ケイヒル、元チェルシーFWのデンバ・バなどが所属するスター軍団が、さらに豪華になった。グレゴリオ・マンサーノ監督は「中国では冗談のようなレベル」と大絶賛。世界トップレベルの破壊力を誇るミドルシュート"グアリン砲"は、中国でも猛威を振るいそうだ。


■ラミレス
・28歳/MF/ブラジル代表
・チェルシー→江蘇蘇寧(完全移籍)
・移籍金:2800万ユーロ(約39億円)
 昨年10月にチェルシーと2019年まで契約更新したが、準レギュラーという立ち位置は変わらず、パリSG、ドルトムント、ユベントスなどへの移籍も取沙汰されたが、移籍金2800万ユーロ(約39億円)というメガオファーを出した江蘇蘇寧へ新天地を求めた。チェルシーOBのダン・ペトレスクが監督を務める同クラブは、FWルイス・アドリアーノ(ミラン)やグアリンらとの交渉こそ破談したが、28歳と脂の乗り切ったダイナモの獲得に成功。クロアチア代表のサミールや元浦和のエスクデロ・セルヒオとともに、強力な中盤を形成しそうだ。ACLではFC東京がプレーオフを勝ち抜けばグループリーグで激突する。


■アシュリー・コール
・35歳/DF/元イングランド代表
・無所属(元トッテナム)→LAギャラクシー(完全移籍)
 アーセナル、チェルシー、そしてイングランド代表で一時代を築いたが、2014年夏に加入したローマでは衰えを隠し切れず、今シーズンは背番号すら与えらぬまま結局1月19日に契約解除。新天地はスリーライオンズ時代の盟友スティーブン・ジェラードをはじめ、アイルランド代表FWのロビー・キーン、メキシコ代表FWのジオバニ・ドス・サントス、元ベルギー代表DFのイェーレ・ファン・ダンメ(1月26日にスタンダールから加入)など欧州経験が豊富な選手も多数所属する、LAギャラクシーに決定した。ブルース・アレーナ監督は「アシュリーは世界で最も成功したディフェンダーのひとりだ。ウチの守備陣に貴重な経験をもたらしてくれるだろう」とコメントしている。
 

■アンドロス・タウンゼント
・24歳/MF/イングランド代表
・トッテナム→ニューカッスル(完全移籍)
・移籍金:1200万ポンド(約20億円)
 2013-14シーズンにセンセーションを巻き起こすも、その後は怪我に悩まされ鳴かず飛ばず。今シーズンもU-21チームでの調整を強いられるなどトッテナムでは半ば戦力外と化し、ニューカッスルへの完全移籍を決断した。持ち前のスピードを利したドリブル突破が甦れば、同じく今冬に加入したジョンジョ・シェルビー(←スウォンジ―)とアンリ・セベ(←ボルドー)とともに、21節を終えて降格圏に沈むチームの切り札として期待できる。
 

■アルベルト・グラッシ
・20歳/MF/イタリアU-21代表
・アタランタ→ナポリ(完全移籍)
・移籍金:800万ユーロ(約11億円)
 今シーズンはトップチーム2年目にしてチリ代表のカルロス・カルモナから定位置を奪い取り、株価が急騰した万能型MFの逸材。ナポリがミランやフィオレンティーナとの争奪戦を制して獲得にこぎつけた。マレク・ハムシクとアランの両主力の控えが心許ないインサイドハーフのターンオーバー要員として期待される。ただ、1月27日の初トレーニングで膝に軽傷を負い、デビューは2月中旬以降になる見込みだ。

【2016年欧州冬のメルカート】新天地を求めた主な選手
 
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