【プレミアリーグ】クロップは眼鏡を壊すも乱打戦を制して“ハッピーエンド”!? アンリはプレミア優勝候補にトッテナムを挙げる! 

2016年01月25日 内藤秀明

アンリはトッテナムを優勝候補に挙げる。

ララーナの決勝ゴールの直後にベンチを飛び出し、選手たちの下へと駆け寄ったクロップ。自身の眼鏡と引き換えに劇的な勝利を手にした。 (C) Getty Images

 1月23日、24日にプレミアリーグ第23節が行なわれ、各地で激戦が繰り広げられた。
 
 今節は乱打戦が多く29ゴールが決まった全10試合のなかでも、最も観客を湧かせたのは4-5でアウェーチームが制したノーリッジ対リバプールの一戦だ。
 
 サッカーではかなり珍しいハイスコアかつシーソーゲームとなり、95分の決勝点が生まれた瞬間、リバプールのサポーターたちは無上の喜びに浸ったはずだ。しかし、興奮の渦に包まれたのはサポーターだけではない。
 
 指揮官のユルゲン・クロップも決勝点を決めたアダム・ララーナと他の選手たちの下へ駆け寄って揉みくちゃとなり、感情を爆発させた結果、かけていた眼鏡が壊れてしまったのだ。
 
ユルゲン・クロップ(リバプール監督)
「今日はアダム(・ララーナ)に壊されてしまったよ。実は前にもヌリ・シャヒンに壊された経験があって、普段は予備の眼鏡を持っているだが、今回はまったく準備してなかったよ…」
 
「5-4なんて滅多に起きるもんじゃない。こんなハッピーエンドは初めてだ」とギリギリのところで勝点3を拾い上機嫌な裸眼のクロップは、思わぬアクシデントに見舞われたものの笑顔で激闘を振り返った。
 
 また、今節は5位のマンチェスター・ユナイテッドがサウサンプトンに敗れ、2位のマンチェスター・シティがウェストハムと引き分け、3位のアーセナルもチェルシーとのビッグロンドンダービーで惜敗。上位陣が揃ってつまずいたこともあり、勝点47のレスターが再び首位に立ち、4位にトッテナムまで5ポイント差というさらに混沌とした順位表となった。
 
 そんなプレミアリーグの現状にアーセナルのレジェンド、ティエリ・アンリは次のような持論を述べている。
 
「トッテナムはアーセナルと2ポイント差で4位だ。しかもアーセナルとはホワイト・ハート・レーンで行なわれるノースロンドンダービーが残っている。今まで、トッテナムを優勝候補だと語った者はほとんどいないだろうけど、彼らは紛れもない優勝候補だね」
 
 現状、プレミアリーグで優勝争いをしているのは、レスター、シティ、アーセナル、そしてトッテナム。開幕前にこんな優勝レースを予想した者はほとんどいなかったはずだ。アンリは古巣のライバルであるトッテナムについて言及しているが、レスターが未だに首位にいることに驚いているファンも多いだろう。残りは15試合――いずれにしてもドラマチックな結末になりそうだ。
 
文:内藤秀明 text by Hideaki Naito
 
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