「6か月間で日本サッカーは変化した」横浜のマスカット監督がJリーグの“進化”を指摘!対策への決意も「変わらないのは...」

2023年08月20日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「攻撃的なサッカーを続ける」

マスカット監督がマンツーマンプレス採用のチームが増えたと分析した。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第24節]横浜 2-1 FC東京/8月19日/日産スタジアム

 横浜F・マリノスは8月19日、J1第24節でFC東京と対戦。12分に永戸勝也のループ弾で先制すると、23分に追いつかれたが、終了間際の90+1分に渡辺皓太のミドルシュートで勝ち越した。

 連勝で首位に立った一戦を、ケヴィン・マスカット監督は、こう振り返った。

「スタートは、素晴らしい部分が出た。アグレッシブさも、しっかり出た。支配も、特に前半はできた。 長い間、ボールポゼッションを、しっかりした。切り替えも『自分たちはやるんだ』という風な形だった。

 後半も、ボールを握る部分は多かった。守備のところでも、相手に長い距離のシュートを打たせたぐらいだと思う。結果的に良い形でできた」

 ただ、決して"楽勝"ではなかった。後半は幾度となくピンチを迎え、GK飯倉大樹のビッグセーブや相手のシュートのクロスバー直撃で、辛くも失点を免れる場面もあった。

"苦戦"について報道陣から問われると、50歳の指揮官は夏の暑さに言及したうえで、「昨年から比べて、この6か月間で、日本のサッカーは変化があったと思う」と切り出した。
【動画】渡辺皓太が後半ATに劇的な決勝弾!横浜対FC東京ハイライト
「相手がボールを持っていない時、よりアグレッシブなプレスが来たりとか、オーガナイズがすごく堅かったり、そういう部分が見えている。

 去年は、2、3チームぐらいしか、例えばマンツーマン気味にプレスに来なかった。今シーズンはマンツーマン気味でアグレッシブに前から来るチームが、増えてると感じている」

 Jクラブの守備傾向が変わりつつあるなかでも、指揮官は"アタッキング・フットボール"を貫く意志を示す。

「シュートをどんどん打つ、そういうところも目ざしてはいるけど、変わらないのは、しっかりボールをコントロールするところ。攻撃的なサッカーを続ける。 焦れることなく、その変化に対応しながら、攻撃的なサッカーを目ざしてやっている」

 そして「今シーズンは、より素晴らしい、このリーグの(レベルの)高さを示してるんじゃないかなと思う。自分たちも、しっかりと良い準備をしないといけない」と意気込んだ。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

【PHOTO】横浜の出場16選手&監督の採点・寸評。渡辺&喜田が中盤を支配。ループ弾の永戸も高評価

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