「クボを監視したい」古巣マドリーはソシエダが望む久保建英の“契約条項”破棄を断固拒否か。どうしても移籍を阻止したい理由は?

2023年08月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「移籍を阻止するために可能な限りの圧力をかける」

移籍市場での価値はどんどん高まっている久保。(C)Getty Images

 2019年夏にレアル・マドリーと契約した久保建英は、白いユニホームを着て公式戦でプレーすることなく、昨夏にレアル・ソシエダへ完全移籍を果たした。

 ただ、それまで3年間保有していたマドリーも影響力を残した。久保にオファーが届いた時の優先交渉権と、ソシエダから(マドリーを含む)どこかのクラブへ移籍した場合の移籍金の半分を得るという内容だ。

 つまり、ソシエダに久保獲得のオファーが来ても、マドリーが久保を再獲得したいと思えば優先的に交渉でき、しかも移籍金も半分で済むことになる。

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 スペインの大手紙『Mundo Deportivo』は8月15日に掲載した記事の中で、この権利についてこう伝えている。

「ラ・レアルが、レアル・マドリーにクボの権利を購入するよう説得する際には、多くの困難に直面するだろう。マドリーは彼を監視することを望んでおり、また、彼が10歳の頃から4季プレーしたバルセロナに行くのを阻止したいとも考えている」

 レアル・マドリーの専門メディア『Defensa Central』も、この件について「(マドリーの)フロレンティーノ・ぺレス会長はオファーの受け入れを拒否。契約を破棄はできない」と伝えている。

「マドリーは、レアル・ソシエダでの彼の才能が最終的にリーグで最も優れた選手の仲間入りを果たすのを待ちながら、タケ・クボを監視し続けている。それまで彼の毎日の出場状況に注意を払い続け、彼の移籍を阻止するために可能な限りの圧力をかけ、彼の移籍を拒否するだろう」

 将来的なマドリー復帰の可能性と宿敵バルサへの移籍阻止。これが首を縦に振れない理由のようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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