ネイスミスはCFはもちろん2列目でも期待できる。
■スティーブン・ネイスミス
・29歳/FW/スコットランド代表
・エバートン→ノーリッジ(完全移籍)
・移籍金:770万ポンド(約13億円)
ノーリッジとエバートンは年末に基本合意し、他の選択肢も考慮していた本人が承諾してようやく正式決定。得点ランクのトップを走るなどロメル・ルカクが完全に独り立ちしたためエバートンでは控えに甘んじたが、図抜けたダッシュ力とここぞの場面の決定力は折り紙付きだ。ディウメルシ・エムボカニやキャメロン・ジェロームが期待を裏切るCFはもちろん、2列目でも起用できるだけに、貴重な戦力になるはずだ。
■ロランド・マンドラゴーラ
・18歳/MF/イタリアU-21代表
・ペスカーラ→ユベントス(ジェノアからの完全移籍/今シーズン終了までペスカーラにレンタル)
・移籍金:600万ユーロ(約8億4000万円)
2014年10月のユベントス戦で弱冠16歳にしてセリエAデビューを飾り、あのポール・ポグバと互角に渡り合って話題を呼んだテクニカルなセントラルMFだ。パリSGやリバプールも狙っていたが、近年はイタリア人の若手逸材を次々に確保するユベントスが射止めた。18歳にして600万ユーロ+ボーナス600万ユーロという移籍金の高さが、ポテンシャルと期待値の高さを如実に物語る。正式加入は来シーズン以降になるが、ユーベのマッシミリアーノ・アッレグリ監督も「まだ若いが非常に素晴らしいクオリティーを持っている」とコメントしている。
■サミール
・21歳/DF/ブラジルU-23代表
・フラメンゴ→ヴェローナ(ウディネーゼからの半年レンタル)
同胞の先人チアゴ・シウバが「私の後継者になりうるひとり。試合を読む目が素晴らしい」と太鼓判を押す左利きのCB。若手の目利きに定評のあるウディネーゼがフラメンゴから400万ユーロ(約5億6000万円)で購入し、すぐにヴェローナにレンタルした。20節を終えてわずか勝点9(未勝利)の最下位に沈むヴェローナは、これまでにウルビー・エマヌエルソン(元アタランタ)やアンテ・レビッチ(フィオレンティーナからのレンタル)らを獲得するなど、奇跡の残留に向けて積極的な補強を展開している。
■コステル・パンティリモン
・28歳/GK/ルーマニア代表
・サンダーランド→ワトフォード(完全移籍)
・移籍金:50万ポンド(約8500万円)
開幕からサンダーランドの守護神を務めてきたが、16試合で30失点し、さらに17節のチェルシー戦ではミスもあり3失点。これでサム・アラダイス監督の信頼を完全に失い、以降は5試合連続で出場機会がなかった。ルーマニア代表で正GKを務める本人は、今シーズン終了後のEURO2016を見据えて移籍を直訴し、ワトフォードが受け皿に。いまいち安定感に欠けるエウレリョ・ゴメスと熾烈な正守護神争いを展開しそうだ。