【磐田/新加入選手】日本一のストライカーを目指して。桐光学園・小川航基が「ゴン、高原、前田超え」を誓う

2016年01月19日 小田智史(サッカーダイジェスト)

「『桐光学園=中村選手』というイメージを、『桐光学園=小川航基』と見てもらえるように変えていきたい」

加藤強化本部長は小川に対し、「ガマさん(釜本邦茂氏)を超える、日本を代表するストライカーになって欲しい」とエールを送った。 (C)SOCCER DIGEST

 磐田への加入が決まっているFW小川航基が1月18日、母校・桐光学園で記者会見を行なった。14日にクラブの新体制発表記者会見で"デビュー"は果たしているが、「地元・神奈川、そして母校でも雄姿を見せて欲しい」という学校側の意向を受け、改めてお披露目の場でプロ入りへの決意を語った。
 
 クラブが一目惚れしてマークを続けてきた逸材は、「ジュビロは中山選手や高原選手、前田選手という素晴らしいストライカーを輩出してきたクラブ。日本一のストライカーに近づきたいし、彼らを超えたいと思いました」と数ある選択肢の中から磐田を選んだ経緯を説明。加藤久強化本部長も、「ガマさん(釜本邦茂氏/日本代表の国際Aマッチ最多得点者)と同じ匂いのするストライカー。久々に、あれだけのスケールの大きさを感じさせる選手に出会った」と太鼓判を押した。
 
 小川は13日に入寮し、すでに練習にも参加しているが、早速プロの世界に刺激を受けているという。
 
「そんな場所から、そんなタイミングでパスが出てくるか、と思うシチュエーションが多く、早い段階で良い経験ができています。練習に出て感じたのは、自分はまだプロとして身体つきが未熟で、対峙するCBに手で押さえられてしまうので、筋トレを含めて身体を作っていかないといけないな、と」
 
 磐田は中盤に上田康太や松井大輔、川辺駿といった優れたパサーが揃う。なかでも、トップ下に君臨する小林祐希にはストライカーとして感じるものがあったようで、「小林選手と一緒にプレーしたら、得点は絶対に伸びる。僕からも、ここにパスを出してほしい、と要求させてもらっています」とホットライン形成に意欲を見せた。
 
 目指すは開幕戦(2月27日・名古屋戦)からの試合出場だ。また、桐光学園出身のJリーガーと言えば、中村俊輔(現・横浜)が最もポピュラーだが、小川は「『桐光学園=中村選手』というイメージを、『桐光学園=小川航基』と見てもらえるように変えていきたい」と"野望"を掲げ、早速スケールの大きさを感じさせた。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
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