【鳥栖/新体制】ハードワークが持ち味の鳥栖が、原点回帰で上位を目指す

2016年01月18日 サカクラゲン

まずは、守備から。そのうえで、自ら仕掛けていくサッカーが理想。

7人の新戦力とフィッカデンティ監督を迎え、新たにスタートを切った。写真:サカクラゲン

 J1の鳥栖は16日、今季の新体制を発表した。永井強化部長は、「昨シーズン、守備の部分での課題が多かったのでしっかり修正し、タイトルに近づく、上位争いをしていきたい」と新シーズンの目標を語った。

 新たに招聘したのは、昨シーズンまでFC東京を率いたマッシモ・フィッカデンティ監督だ。クラブ初のイタリア人監督は、「まずは守備から。強いチームは失点が少ない」と守備の重要性を語る。
 
 とはいえ、自陣にほとんどの選手が引いて守り、前線の数人だけで素早く得点を取るというイタリアのカウンターサッカーを用いるつもりはないようだ。
 
「選手を見ながら、私のアイデアを加える。少なくともDFは4枚で行く」と4バックをベースに守備を安定させ、そのうえで選手の持ち味を引き出して「攻守のバランスを取りながら結果を出す」つもりだという。
 
 もともと鳥栖はハードワークを持ち味とした堅守のチーム。永井強化部長が考える「タイトルに近づく上位争い」には適任な監督と言える。
 
 藤田直之、水沼宏太と昨シーズンの主力2選手が抜けたが、栃木から中美慶哉、C大阪から楠神順平と前線でボールを引き出し、ゴールを狙うことができる選手を補強した。

 攻守のバランスを取りながら、監督の掲げるサッカーを体現できる陣容は整った。今シーズンは、原点回帰した鳥栖の姿を見ることができそうだ。
 
取材・文:サカクラゲン(サッカージャーナリスト)
 
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