「いや凄いっすよね、マジで」キャプテン熊谷紗希も感心。8強進出なでしこJの底力に「ここで終わるのはもったいない。まだまだいける」

2023年08月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「相手を見てサッカーができる」

キャプテンの熊谷(4番)を中心に、一枚岩となって快進撃を続ける、なでしこJ。(C)Getty Images

 先制しながらも、同点に追いつかれる展開。女子ワールドカップのラウンド16で、ノルウェーと相まみえた、なでしこジャパンは1-1で試合を折り返した。

 ハーフタイムに、池田太監督が指示を出す。「ダブルボランチの片方はもっと攻撃に加わること」。

 キャプテンの熊谷紗希が、このアレンジを具体的に説明する。

「あれだけ(相手に)引かれているところを、ボランチが2個、落ちて、作りに回るのはもったいないから、一枚は積極的に出て行けということは言われていて。(長谷川)唯が少し前に出るとか、縦関係は意識していた」

 前半は横並びだったボランチの長谷川と長野風花だが、後半は前者がより攻撃に関与するようになり、後者がビルドアップに回る回数を増やしていく。
【PHOTO】長谷川唯のダブルピース、猶本光の決めカット、熊谷紗希のキラキラネイル...なでしこジャパンFIFA公式ポートレートギャラリー
 結果的に、日本は後半に2点をマークし、3-1で勝利。決勝点となる清水梨紗のチーム2点目には長谷川も絡むなど、まさに狙い通りだった。

 こうした修正力に、熊谷も「いや凄いっすよね、マジで。相手を見てサッカーができるというか」と感心。改めて今のチームの強みにも言及する。

「誰が出てもというか、出てきた選手によってやることがはっきり変わる。それが今のチームの強さなのかな」

 だからこそ、頂点に辿り着くまで負けるわけにはいかない。ベスト8で満足などしていない。腕章を巻く32歳は「ここで終わるのはもったいないと思うし、まだまだこのチームはいける」と言葉に力をこめた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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