ミランがバッカとボアテングの得点でフィオレンティーナに完勝! 本田は2試合連続のフル出場

2016年01月18日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

ミランはハイプレスからの縦に速い攻撃が機能する。

ミラン対フィオレンティーナ戦の結果&フォーメーション。

 1月17日のセリエA20節。ミランが本拠地サン・シーロでフィオレンティーナを2-0で破った。
 
 本田圭佑がセリエA4試合連続のスタメン出場を果たしたミランは4分、いきなり先制に成功する。ボナベントゥーラからの縦パスを左サイドで受けたバッカが、対面したトモビッチを交わしながらドリブルで中央に侵入して、右足で叩き込んだ。
 
 その後もミランは積極的にハイプレスを仕掛けて、ボール奪取後は縦に素早く展開する形が機能。また、前からのプレスがかわされた際は、全体を下げて4DF+4MFの2ブロックでしっかり守備陣形を作った。20分にモントリーボのパスを受けたボナベントゥーラ、34分に本田から浮き球のパスを貰ったベルトラッチがペナルティーエリア内で好機を掴むなど、効率的に試合を進めた。
 
 一方のフィオレンティーナは、本来は最終ラインからのビルドアップで肝となるリベロのG・ロドリゲスを出場停止で欠くこともあり、組み立てがスムーズにいかない。何とかアタッキングサードに侵入しても、その先のアイデアを欠いてゴールを脅かすにも至らなかった。67パーセントのボール支配率を誇りながら、前半のチャンスらしいチャンスは、ワンツーで左サイドを抜け出したM・アロンソがCFカリニッチにクロスを供給した38分くらいだった。
 
 後半はややフィオレンティーナが盛り返し、56分にイリチッチの華麗なワンタッチパスを受けたカリニッチが右足でシュートすれば、その1分後には左サイドからのクロスを同じくカリニッチが今度は頭で狙った。それでもゴールを奪えず、P・ソウザ監督は66分、M・スアレスに代えてG・ロッシを投入する。
 
 一方のミランは70分、モントリーボに代えてより守備力の高いクツカをピッチに送り出した。75分、本田が右サイドから中央に切り込んでミドルを放つが、ミートせずボールはバーの上を越えていった。79分にはニアングに代わってボアテング、87分にはバッカに代わってバロテッリが登場する。
 
 すると88分、試合を決める2点目を奪う。自陣右サイドのクツカから斜めのロングボールが出てると、これを受けたボアテングがトラップで敵GKタタルシャヌをかわし、そのまま無人のゴールに流し込んだ。
 
 試合はこのまま2-0で終了。ミランはこれで8位から6位まで浮上した。昨シーズンからの連続得点記録が26試合でストップしたフィオレンティーナは、この連敗で3位浮上のチャンスを逃し、前節と同じ4位に留まっている。
 
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
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