「父ロナウジーニョを彷彿」「エレガントという形容がぴったり」大物の遺伝子を受け継ぐ期待のサラブレッドたち【後編】

2023年08月26日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

シメオネの息子はラ・リーガ昇格組のアラベスへ

今年のU-20W杯にも出場したフェデリコ・レドンド。父親譲りの才能を持つ大型MFだ。(C)Getty Images

 昨シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)で大会得点王に輝き、マンチェスター・シティを悲願のCL制覇に導いたアーリング・ハーランド。7月末に行なわれた日本ツアーでも強烈な存在感を見せつけた稀代の点取り屋は、同じくマンチェスター・Cなどで活躍したアルフ・インゲ・ハーランドを父に持つ2世タレントだ。

 さらに今夏インテルへと移籍したマルキュス・テュラム(父はリリアン・テュラム)、ユベントスに加入したティモシー・ウェア(父はジョージ・ウェア)、ボーンマスへ渡ったジャスティン・クライファート(父はパトリック・クライファート)ら、偉大なフットボーラーを父に持つ選手たちが移籍市場を賑わせているが、彼らより若い年代にはどんな2世タレントがいるのか。
 

 そこで、2002年以降に生まれた"期待のサラブレッド"を2回に分けて紹介していく。大物の遺伝子を宿す選手たちは、父のようにサッカー史に名を刻めるか――。今回は【後編】をお届けする。
 

フェデリコ・レドンド(MF)
●父:フェルナンド・レドンド(元アルゼンチン代表MF)
●出身地:マドリード(スペイン)
●生年月日:2003年1月18日(20歳)
●所属クラブ:アルヘンティノス
●国籍/代表:アルゼンチンU-20代表
●身長・体重:188cm・75kg
 

 父親譲りのパスセンスとビジョンを駆使してゲームを組み立てる様は、エレガントという形容がぴったり。加えて188cmの身体を投げ出して粘り強くボールを奪い取る守備力の高さも併せ持つ、モダンなゲームメーカーだ。

ジュリアーノ・シメオネ(FW)
●父:ディエゴ・シメオネ(元アルゼンチン代表MF)
●出身地:ローマ(イタリア)
●生年月日:2002年12月18日(20歳)
●所属クラブ:アラベス
●国籍/代表:アルゼンチン
●身長・体重:173cm・70kg

 小兵ゆえの機動力を駆使し、相手DFの間をスルスルと抜け出してゴールに迫るアタッカーだ。最後まで諦めずボールを追う姿は父を思わせる。昨シーズンはアトレティコからレンタル先のサラゴサ(スペイン2部)で9ゴールを挙げると、今シーズンは昇格チームのアラベスへレンタルされた。飛躍のきっかけとなるか。
【動画】シメオネ息子のプレー集はこちら

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