昨シーズンのチャンピオンズリーグ（CL）で大会得点王に輝き、マンチェスター・シティを悲願のCL制覇に導いたアーリング・ハーランド。７月末に行なわれた日本ツアーでも強烈な存在感を見せつけた稀代の点取り屋は、同じくマンチェスター・Cなどで活躍したアルフ・インゲ・ハーランドを父に持つ２世タレントだ。

　さらに今夏インテルへと移籍したマルキュス・テュラム（父はリリアン・テュラム）、ユベントスに加入したティモシー・ウェア（父はジョージ・ウェア）、ボーンマスへ渡ったジャスティン・クライファート（父はパトリック・クライファート）ら、偉大なフットボーラーを父に持つ選手たちが移籍市場を賑わせているが、彼らより若い年代にはどんな２世タレントがいるのか。
 

　そこで、2002年以降に生まれた"期待のサラブレッド"を２回に分けて紹介していく。大物の遺伝子を宿す選手たちは、父のようにサッカー史に名を刻めるか――。今回は【前編】をお届けする。
 

シャクエール・ファン・ペルシ（FW）
●父：ロビン・ファン・ペルシ（元オランダ代表FW）
●出身地：ロンドン（イングランド）
●生年月日：2006年11月16日（16歳）
●所属クラブ：フェイエノールトＵ－17
●国籍／代表：オランダＵ－17代表
●身長・体重：177cm・65kg

「空中戦では父より自分の方が優れている」と豪語し、父も「その通りだ」と認めるほど。そのエアバトルの強さを最大の武器に、足下の技術や裏への抜け出しも秀逸で、ゴールを量産中。早くも点取り屋としての非凡な才能を見せている。
【動画】父を彷彿とさせるファン・ペルシのスーパーボレー

ジョバンニ・レイナ（MF）
●父：クラウディオ・レイナ（元アメリカ代表MF）
●出身地：ダラム（イングランド）
●生年月日：2002年11月13日（20歳）
●所属クラブ：ドルトムント
●国籍／代表：アメリカ代表
●身長・体重：185cm・79kg
 

　スピードに乗ったドリブルで攻撃を加速させ、自らネットを揺らすだけでなく高精度のクロスやラストパスでも魅せる。21年の長期離脱以降はパフォーマンスを落としているが...。