「色んな思いがあった」名古屋FWマテウスがラストマッチで見せた涙の意味は? 日本愛も...「第二の母国のように思っている」

2023年08月03日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「サウジアラビアから応援しています」

名古屋でのラストマッチで好パフォーマンスを披露したマテウス。(C)SOCCER DIGEST

[天皇杯ラウンド16]名古屋3-0浦和/8月2日/CSアセット港サッカー場

 ブラジル出身アタッカーが、名古屋グランパスでの最後の試合で、圧巻のパフォーマンスを披露した。

 名古屋は8月2日、CSアセット港サッカー場にて、天皇杯ラウンド16で浦和レッズと対戦し、3-0の快勝。準々決勝へ駒を進めた。

 この試合でひと際、存在感を示したのが、アル・タアーウン(サウジアラビア)への完全移籍が決まったFWマテウス・カストロだ。

 名古屋でのラストマッチとなった一戦でマテウスは、序盤から果敢に右サイドで仕掛け、カットインから積極的にシュートを狙った。テクニックを活かしたボールキープからの見事なサイドチェンジや、ポストプレーなど、ボールを持つたびに観客が沸くほどの輝きを放った。
【動画】マテウスの直接FK弾!
 そして25分には、ペナルティエリア手前中央で獲得したFKを直接決めて、チームを流れに乗せる先制点をマーク。「本当に狙い通りのシュートだった」と本人も自画自賛する見事な一撃だった。

 マテウスはその後、90+3分に途中交代。涙を拭いながらタッチラインに向かい、チームメイトの抱擁を受けつつ、ピッチを出た。この時に感じた思いについて、マテウスは、試合後こう振り返った。

「色んな思いが自分の心にあった。とにかく感謝の気持ちをみんなに伝えたいという気持ちがあって、本当に僕は日本での時間を、ブラジルにいるように、第二の母国のように心から思っている。

 本当にすべての日本の人々、国を僕は愛しています。またいつか戻ってきたい気持ちはあるので、それを願って、またその夢を叶えていきたい」

 これまでの感謝と日本愛をしきりに語ったマテウス。最後には「今年、グランパスが三冠を獲れるように、僕もサウジアラビアからチームの試合を見て、応援している。みんなが優勝できるように心から願っているよ」と語り、笑顔でスタジアムを後にした。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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