「30年でプレミアと大きな差」「我々も競争に舵を切る」Jリーグがシーズン移行の説明会を実施。今後のあり方を示す

2023年08月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「世界と戦っていく環境を整備していきたい」

Jリーグ創設から30年。転換期を迎えている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 Jリーグは8月2日、東京都内で「シーズン移行の検討状況」に関するブリーフィングを実施した。

 1993年の創設以降、30年に渡って続けてきた単年制からの変更を模索する理由は、「外部環境の変化をきっかけに、日本サッカーにとって最適なカレンダーを考えるため」と説明。1つのきっかけとして「ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)が2023-24大会からシーズン移行する点」を伝え、もたらされるメリットには以下を挙げた。

1:暑い中(6-9月)の試合数の減少
現在のシーズンは暑い中での試合が多く、『インテンシティの連続性がある魅力的なフットボールで国際競争力を高めること』を阻害している可能性。暑い中での試合を減らすことで『世界と戦うフットボール』を追求していきたい。

2:欧州シーズンとの一致
Jリーグのシーズン中に『有力選手が欧州移籍してしまう』ことが大会価値の向上を妨げている可能性があり、これを減らすことは重要。また、欧州からの選手・監督の獲得がしやすくなるという面もあり、Jリーグの競争力向上へも寄与。
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 そして、引き続きフットボール分科会、降雪地域分科会、事業・マーケティング分科会、経営管理分科会で情報の精査を進めていると報告したうえで、今後のJリーグのあり方を力強く示した。

「30年が経ったなかで、『30年前はイングランドのプレミアリーグと経営規模があまり差がなかった』とよく言われます。この30年で大きな競争の中でプレミアリーグと大きな差が開いている状況ですので、我々も競争に舵を切って。J1のトップ層のクラブからは閉塞感があって、なかなか成長が難しいというようなコメントもございました。競争の段階に向かうことによって、世界と戦っていく環境を整備していきたいとも思っています。

 ご存知の通り、ACLが今年からシーズン移行して、来年から大会の構造が3層に分かれ、トップの大会には24クラブのみが参加する大会になります。クラブ・ワードカップも、32クラブが参加するような大会に発展していきます。やはり、アジアで勝って、世界で戦う、本気の戦いをする場をJリーグとしても体験することが、当該クラブだけではなくて、Jリーグ全体にとって価値があって、価値を維持、向上させていく非常に大きな要因だと思っています」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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