UEFAから処分のユベントス、ECL出場権剥奪はむしろ幸運だった?「最高のプレゼント」「アッレーグリは言い訳できなくなった」の声

2023年07月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

異議を申し立てずに処分を受け入れ

新シーズンは欧州カップ戦に出場しないユベントス。(C)Getty Images

 欧州への切符を失った。だが、それがどれほどの痛手かは、今後次第かもしれない。

 UEFAは7月28日、ファイナンシャルフェアプレーに関する合意に違反したとして、ユベントスに1シーズンのUEFA主催大会出場停止処分を科すと発表した。2000万ユーロ(約31億円)の罰金も科している。そのうち1000万ユーロ(約15億5000万円)は執行猶予つきとなった。

 周知のように、ユベントスは不正会計問題でイタリア国内でもポイントをはく奪された。これにより、3位で終えていたセリエAで7位フィニッシュとなり、チャンピオンズリーグ(CL)ではなくヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)に出場するはずだった。

 しかし、今回のUEFAの処分で、ユーベはそのECLへの出場権も失ったかたちだ。ユベントスは発表を受け、見解の相違を強調しつつ、異議を申し立てずに処分を受け入れることを明らかにした。カンファレンスリーグにはセリエAで8位だったフィオレンティーナが出場する。

 12年ぶりに欧州カップ戦に出場できなくなったことは、ユベントスにとってイメージ的にも経済的にも痛手だろう。だが、処分が2024-25シーズンに持ち越されずに幸いとの見方もある。新シーズンのセリエAで4位以内に入れば、2024-25シーズンのCLに出場できるからだ。

 欧州の舞台に立てないということは、国内での戦いに集中できるということでもある。サポーターの間では、ユーベとマッシミリアーノ・アッレーグリ監督がセリエAで絶対に結果を残さなければいけないとの声が上がっている。
 
『Gazzetta dello Sport』紙によると、SNSでユーベのファンは以下のような反応を見せた。

「UEFAはユベントスよりも自分たちを正しくなくしている」
「カンファレンスリーグ不出場は彼らにできた最高のプレゼントだ」
「戦うべき場がリーグ戦だけのシーズンでアッレーグリがどんな言い訳をするか見てみよう」
「正しく経営してきたと言うなら、法的に最後まで争うべきだ。だが、イタリアサッカー連盟のペナルティにもUEFAの処分にも異議を申し立てなかった」
「正直、あまり興味ない。むしろ週に1試合なのはより休んでしっかり準備できるということだ。オレたちがしなきゃいけないのは、CLに復帰し、少なくともスクデットを争うこと。新シーズンのアッレーグリとユベントスは言い訳できないぞ」

 セリエAで9連覇を果たし、3シーズンで2度のCL準優勝を果たした黄金期はもはや過去となった。苦境にある名門は、新シーズンに復活できるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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