家長昭博なりのエール。バイエルン戦でデビューした大関友翔の背中を押したピッチ脇での行動

2023年07月30日 本田健介(サッカーダイジェスト)

同時に交代出場する際に

同時に交代出場した家長と大関(写真右)。ピッチ脇ではあるやり取りがあったようだ。(C)SOCCER DIGEST

 国立競技場で親善試合としてバイエルンと対戦し、0-1で敗れた川崎だが、この試合で待望のデビューを果たしたのが、今季ユースから昇格した、川崎らしさを引き継ぐ、司令塔の大関友翔だ。

 鬼木達監督から声をかけられ、大関がピッチに脇に立ったのは70分過ぎのこと。その隣には、同時に交代出場する大先輩の家長昭博の姿があった。

 なかなかボールが切れず、その後、飲水タイムに入ったため、短くない時間をふたりで過ごしていただけに、家長から何か言葉をかけられたのではないか。試合後の大関に訊くと、「特になかったんですよ」との回答が。しかし、続けてこんなエピソードも語ってくれた。
 
「本当、自然な感じで。『全然ボールが出んな』と、普通のアキさんでした(笑)。でもその後、無言でお尻をポンと叩かれて」

 その行動の真意は定かではなく、大関も「アキさんは僕がデビューって気付いていたのか分からないです」と笑うが、背中を押してもらえたからこそ、自然と試合に入れたという。

 傍から見れば後輩想いの行動。多くの仲間から"アキさん"と慕われる意味を改めて理解できたようなシーンだった。 

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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