川崎期待のドリブラー・名願斗哉が感じたバイエルン戦での悔いと手応え。衝撃を受けたのは...

2023年07月30日 本田健介(サッカーダイジェスト)

絶好のシュートシーンを迎えたが

左サイドから仕掛けた名願。バイエルン戦では様々な学びがあったようだ。(C)SOCCER DIGEST

 川崎は7月29日に国立競技場でバイエルンと対戦。ともに前後半で多くの選手を入れ替えたゲームで川崎はチャンスも作ったが、57分にヨシップ・スタニシッチに決勝弾を奪われて0-1で敗れた。

 後半、左サイドから積極的に仕掛けたのが63分からピッチに立った高卒ドリブラーの名願斗哉である。

「貴重な経験でした。個々の迫力をすごく感じられて、プレッシャーもいつもと違うものがありました。普段の練習からそういうところを意識しないと、ああいう選手に追いついて追い越せないと思いました」

 そう語る名願は82分には右からクロスが流れてくると、相手エリア内で絶好のシュートチャンスを迎えた。しかし放ったシュートは力なくサイドネットへ外れた。

「あとから考えたら結構フリーで、余裕を持って打ったので、決めないといけないシーンだっと思います。ボールが来た時に相手の選手がプレッシャーにくるのが見え、焦ってシュートを打ちにいってしまった。それで上手く当たらなくて...悔しいシーンになりました。

 シュートを打つこと自体は悪くないと感じますが、ああいう時に決められる選手と、決められない選手というのは、大きく変わると思うのでああいうのを決められる選手になりたいです」
 
 もっとも手応えを得た部分もあったようだ。

「試合の前からこういう選手たちに自分のドリブルが通用するか試したかったので、少なかったですが、何回かそういうシーンを作れたと感じます。仕掛けることは良かったと思います」

 今後はその仕掛ける姿勢、得意のドリブルでより、チャンスを広げることが求められるのだろう。

 そのなかで、バイエルンとの一戦で記憶に残ったのは、マッチアップできたわけではないが、前半に華麗なボールの持ち運びで存在感を示したジャマル・ムシアラだという。

「ムシアラ選手のゴールに向かう姿勢が、めちゃくちゃすごいなと思いました。ベンチから見ていましたが、脅威を感じました。

 サイドに張っているだけでなく、真ん中でああいうプレーができたら、DFとしては真ん中を締めなくていけなくて、サイドが空く。ああいう選手がいたらチームとして大きいのかなと」

 ひとつの理想像を間近で見た名願がどう進化するのかは注目だ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)


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