「今までにない経験をすると思います」なでしこのキーパーソン、清水梨紗がザンビアのエースを警戒!「圧倒的に裏をケアすることが多くなりそう」

2023年07月20日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

東京五輪で2試合連続ハットトリック

ザンビア戦に向け、自然体でトレーニングに励む清水。(C)SOCCER DIGEST

 オーストラリア&ニュージーランド・ワールドカップに臨むなでしこジャパンは7月20日、ニュージーランドのベースキャンプ地であるクライストチャーチでトレーニングを実施した。

 7月22日に行なわれる初戦の相手はIFAランキング77位のザンビア。11位の日本と比べると格下だが、もちろん侮れない相手だ。

 同国は、2021年の東京五輪で初めて国際舞台に立ち、今回がワールドカップ初出場。原動力となったのは攻撃力だ。

 東京五輪のオランダ戦、中国戦で2試合連続ハットトリックを達成したエースのバーバラ・バンダに加え、左サイドから仕掛けるクンダナンジを擁する。後者はスペインのマドリーCFF所属で、22-23シーズンにはスペインリーグで2位となる25得点をあげたアタッカーだ。

 対する日本は、清水梨紗の出来が鍵を握りそうだ。長年右SBを務めてきた清水は、昨年夏から所属するウェストハムでは3バックの一角やウイングバックでプレー。3-4-2-1の布陣がベースとなりつつある現なでしこジャパンでも同様に右ウイングバックや右CBを務める。
 
 冒頭15分のみ公開されたトレーニング後、取材に応じた清水は、バンダについて、こうコメントした。

「(映像で)見て、恐ろしいなと思えるレベルのスピード。本当に背後へのケアは、頭の中で考えているよりも何割も増やさないといけない。(守備時には)基本、対峙する際に裏へのケアと前へのチャレンジの割合を考えながらやることが多いが、圧倒的に裏をケアすることが多くなりそう」

 欧州で1シーズン、世界の強力のアタッカーと渡り合ってきた26歳は、「スピードにプラスして独特なリズムもありますし、反転してからも速い」のが映像を見て伝わってきたという。

「今までにない経験をすると思いますが、対応していきたい」

 2019年のフランス大会に続き、2度目の出場となる清水は、「本当にワールドカップの初戦は大事。チームとしても良い状態になってきていると思いますし、誰が出てもザンビアに勝ちに行くという気持ちでいる」と意気込んだ。

 日本代表は明日、初戦の舞台となるハミルトンへ移動し、22日のザンビア戦に備える。初戦で白星を挙げ、続くコスタリカ戦(26日)、スペイン戦(31日)へと弾みを付けられるか。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト特派)

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