「自らゲームを難しくした」清水の秋葉忠宏監督が挙げた国立決戦での“2つの課題”。シュート18本も2得点「それで入らなければ倍の36本打つとか…」

2023年07月17日 藤井圭(サッカーダイジェストWeb編集部)

「プロとしてしっかり結果を出すこと」

国立での一戦に臨んだ秋葉監督。(C)SOCCER DIGEST

[J2第26節]清水 2-2 千葉/7月16日/国立競技場

 清水エスパルスは7月16日、J2第26節でジェフユナイテッド千葉と対戦し、2-2で引き分けた。18本ものシュートを打ちながら2ゴールに終わり、勝点3を逃した試合について、秋葉忠宏監督は「内容は2つだけ」と課題を挙げた。

 試合は前半から清水が主導権を握ってチャンスを作り、15分に神谷優太のミドルシュートで先制する。しかし2分後に追いつかれ、後半開始早々に逆転を許した。

「これだけ話をしているなかで、毎回(後半の)入りで失点する。自らゲームを難しくしてしまった」と指揮官は悔やんだ。第21節・ブラウブリッツ秋田戦(0-1)も49分の失点で敗れ、前節の大分トリニータ戦(2-1)も50分に一時同点に追いつかれている。気をつけていた後半の序盤だったが、またも辛酸を舐めた。
【動画】J2最多の観客動員数となった国立決戦はドローに
 早々にビハインドとなった後半だが、得点の気配はいくつも感じられた。55分にオ・セフンが相手のパスミスを奪ってシュート。62分には左からオ・セフンが突破し、折り返しを岸本武流がダイレクトで合わせる。どちらも決定的なシーンだったが、千葉のGK鈴木椋大に防がれてゴールできない。

 66分に乾貴士のサイドチェンジを起点に5人が絡み、最後はベンジャミン・コロリが同点弾をゲット。終盤にはシステムを3-4-3に変えてさらに攻撃的に出ると、後半アディショナルタイムにコロリが絶好機を迎えるも、またもや鈴木に止められた。

「これだけあった決定機を決められなかったら、ドローという結果が待っている」と秋葉監督は2つ目の課題を提示した。

「プロとして、しっかり結果を出すこと。(そのために必要なのは)最後の冷静さなのか、クオリティなのか。今日もシュートを18本打ったが、それで入らなければ倍の36本打つとか、よりチャンスを作るとか。そういったことを自分たちに矢印を向けながら戦っていきたい」

 後半の入り方と決定力。大観衆が見守る国立のピッチで、重要な宿題を持ち帰った。

取材・文●藤井圭(サッカーダイジェストWeb編集部)

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