【採点寸評|湘南】舘&山本がハイパフォーマンス! 浮上への大きな手掛かりも[J1第21節 湘南0-1福岡]

2023年07月17日 岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

一発に泣いて15試合未勝利

【警告】湘南=舘(82分) 福岡=前嶋(46分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】ドウグラス・グローリ(福岡)

[J1第21節]湘南0-1福岡/7月16日/レモンガススタジアム平塚

 Jリーグは7月16日、J1第21節の7試合を開催。レモンガススタジアム平塚では湘南ベルマーレ対アビスパ福岡が行なわれ、1-0で福岡が勝利を収めた。
【PHOTO】湘南の出場16選手&監督の採点・寸評。敗戦も畑、阿部ら5人を高評価。杉岡は左サイドを活性化
 試合は両チームともに、序盤から得たチャンスを決め切れず。徐々に湘南が攻勢を強めるも、福岡が粘り強い守備でシュートを打たせない。

 お互いに1点が遠い時間が続いたが、終盤の86分に福岡がセットプレーから先制。FKのキッカーを務めた前寛之が、ペナルティエリア左に浮き球のパスを供給すると、これを井上聖也が頭で折り返し、最後はドウグラス・グローリがワントラップから左足を振り抜いてネットを揺らした。

 このまま終了し、福岡が3連勝。敗れた湘南は、15試合未勝利と苦しい状況が続いている。
 
▼湘南のチーム採点「6」
 キックオフ直後に小野瀬康介が放ったシュートを皮切りに、縦に速い攻撃を幾度となく発動。久しく見られなかった圧巻の積極性で多くの決定機を創出した。ゴールには至らなかったが、苦手としていたロングボール主体のサッカーに対してほぼ完璧とも言える対応を見せた前半はポジティブに捉えられるだろう。

 後半も左右で高い位置を取り続ける畑大雅と杉岡大暉を活かして、敵陣に押し込みながらポゼッション。ボールを失ってもプレスから即時奪回し、すぐに好機につなげた。内容が好転したチームのなかでとりわけハイパフォーマンスを発揮したのが、舘幸希、山本脩斗の両ストッパーだ。停滞期には最終ラインに留まることが多かったが、今節は一転、果敢に攻撃参加。後方からの押し上げが、チームが攻撃的に振舞えた要因のひとつと言える。

 しかし、一発に泣いた。油断していたわけでも、対応を間違えたわけでもない。ただ、多くの決定機を逸し、ゴールを奪えないまま試合終盤を迎えると、内容と結果が乖離したゲームも起こり得る。浮上へ大きな手掛かりを得たと同時に、代償を支払った。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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