「攻撃で休憩じゃないですけど…」横浜MF渡辺皓太が川崎戦で得た気づき「もっとコントロールするべきだった」

2023年07月16日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

「思ったより余裕を持ってボールを持てていた」

川崎戦で攻守に存在感を放った渡辺。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第21節]横浜 0-1 川崎/7月15日/日産スタジアム

 横浜F・マリノスは7月15日、J1第21節で川崎フロンターレと対戦。過去6年、覇権を争ってきた両チームの"BIG神奈川ダービー"と銘打たれた一戦で、終了間際の90+4分に、川崎の車屋紳太郎に決勝ゴールを奪われ、0-1で敗れた。

 横浜は前半、多くの決定機を作った。10分にはエウベルのクロスからヤン・マテウスが狙い、その9分後には右サイドを突破したY・マテウスの折り返しにエウベルが合わせ、相手ゴールを脅かした。

 33分にも、右サイドにいたエウベルからのクロスにマルコス・ジュニオールが反応。枠を捉えることはできなかったが、得点の匂いを感じさせる攻撃を見せた。

 川崎にペースを握られた後半は、71分に与えたPKをGK一森純がストップするなど、耐える時間が続いた。そのなかでも80分には、エウベルの右サイドからのクロスをアンデルソン・ロペスが左足で狙うなどチャンスもあったが、1点が遠かった。

 試合後、ボランチでフル出場した渡辺皓太は「勝たなきゃいけない試合だった。チャンスを決め切るところだったり、最後の守るところだったり、ちょっとの差で負けてしまった」と悔しさを滲ませつつ、得点が取れなかった要因をこう語った。
【PHOTO】横浜の出場17選手&監督の採点・寸評。渡辺は攻守に存在感。A・ロペスは80分の好機で決めていれば...
「(ボールを)上手く保持しながら前に進むことはできていたので、そこから先のアイデアだったり、クオリティだったり、そういったところが少し足りなかった」

 また「思ったより余裕を持ってボールを持てていた」とも振り返ったように、横浜のボランチに対してはあまり相手が強いプレスをかけてきていない印象だった。だからこそ悔やまれるのがゲームコントロールだろう。渡辺も反省の弁を述べる。

「攻撃の部分で急ぎ過ぎて(ボールを)失って、カウンターを受けるシーンが多くて、全体的にきつかった。攻撃で休憩じゃないですけど、攻撃で余裕を持ってペースを作る、もっとそのコントロールを自分がするべきだった」

 今季、ホーム戦で初黒星を喫した横浜だが、ここからリーグ戦は約3週間の中断期間に入る。この時間を有効に活用し、川崎戦で得た気づきを次に活かしたい。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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