「紗希さんは同じ年齢で優勝している」20歳の大器・石川璃音の野望。なでしこJ初スタメンは「めっちゃ緊張」も堂々のプレー

2023年07月15日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

2022-23シーズンのWEリーグでベストイレブン

3バックの右で代表初スタメンを飾った石川。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

[MS&ADカップ]日本 5-0 パナマ/7月14日/ユアテックスタジアム仙台

 日本女子代表は7月14日、MS&ADカップでパナマ女子代表と対戦。長谷川唯の2発ほか、清水梨紗、藤野あおば、南萌華にもゴールが生まれた一方で、相手の枠内シュートを0本に抑え、5-0で完勝した。

 3-4-2-1の布陣で臨んだこの試合で、3バックの右で代表初スタメンを飾ったのが、石川璃音だ。

 2022-23シーズンのWEリーグでベストイレブンに輝き、国内合宿中の7月4日に20歳になったばかりのCBは、「めっちゃ緊張しました。常に緊張するタイプなので」と語るものの、83分にピッチを退くまで、堂々としたパフォーマンスを見せていた。

 落ち着いてプレーできたのは、三菱重工浦和レッズレディースの先輩たちからの助言が大きかったという。

「安藤(梢)さんと(栗島)朱里さん、それに佐々木(繭)さんからも連絡が来て、『璃音らしく』『周りを見てプレーするんじゃなくて、もっと自分から』と言われました。そういうメッセージがあったからこそ、今日の試合は上手くできた」
 
 目ざすはワールドカップ本大会でのスタメンだ。

「常にそれ(レギュラー奪取)は思っていますけど、あとは監督が選ぶだけだと思う。自分が準備して良いプレーを見せていれば」

 さらなる野心も隠さない。理想とするのは、元浦和で現なでしこジャパンのキャプテン熊谷紗希のかつての姿だ。

「紗希さんは、20歳の時、(今の自分と)同じ年齢で優勝している」と、世界一に輝いた2011年のワールドカップで、主要メンバーとして輝きを放った先達を憧憬する。

「このまま、モチベーション高く、良い準備をして、出た時に良いプレーができるようにしたい」

 20歳になってやりたいことは、「ワールドカップで優勝して、初めてのお酒を飲むこと」と意気込む大器の活躍に期待だ。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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