元日本代表FWの大久保嘉人氏が、マジョルカ時代の壮絶な思い出を回想した。

　７月14日に都内某所で行われたマジョルカと株式会社タイカとのパートナーシップ締結発表会見にゲストとして登壇した大久保氏は、スペイン時代の思い出を問われると。こう答えた。

「ラ・リーガでやりたいと思い、マジョルカに行きました。デビュー戦の前の日にスタメンを告げられて、その時39度の熱が出て、スタメンだったので監督には言わずに、トレーナーに薬をもらって試合に出ました」

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　そんな状態で臨んだデポルティボとの一戦で、セレッソ大阪からやって来たストライカーは１ゴール・１アシストの衝撃的デビューを飾る。だが、試合中にもまさかのアクシデントが起きていた。

「前半５分ぐらいにスペイクが入って膝の骨折をしたんですけど、ここで交代すると全く意味がなかったので無理矢理でもやってやろうと思って。その中で後半にアシスト、得点ができた」

　文字通り、満身創痍の状態で決めた一撃だった。

「サッカー人生の中で一番嬉しいゴールは何かと言われたら、マジョルカのデビュー戦ですと言っているので、それだけの思い入れはあります」

　J１最多得点を誇る名ストライカーにとっても、このデビュー弾は特別だったようだ。

取材・文●江國 森（サッカーダイジェストWeb編集部）

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