【甲府/新体制】4年連続のJ1へ。「総力」を集めて出発!

2016年01月11日 渡辺 功

1月14日からJ-STEPで1次キャンプに突入。

左から新里亮、河本明人、田中佑昌、吉野峻光、佐久間悟GM兼監督、黒木聖仁、岡大生、柴村直弥、森晃太。外国籍選手は、キャンプから合流の予定だ。(C)2016VFK

 甲府は1月11日、甲府市内でJ1クラブのトップを切って新体制会見を行なった。

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 冒頭、輿水順雄代表取締役社長が「3年連続J1残留は果たしたものの、観客数、収入の伸び悩みといった厳しい現実との闘いは続いています。クラブの一層の努力、サポーター、スポンサー、行政といった山梨県すべてのみなさまの"総力"を結集して、その闘いに立ち向かっていく」と話し、16年シーズンのスローガン「総力~プロヴィンチアの挑戦」を発表した。

 自身の監督続投を含めた編成方針について、佐久間悟GM兼監督は「今シーズンは中断期間がなく、9月末にはリーグ戦の約90パーセントが消化される日程。スタートダッシュの重要性を考えて、継続性を重視した」。そのため予算を傾斜して、日本人全選手に契約延長をオファー。引き換えに総入れ替えとなった外国籍選手については、まず阿部翔平(千葉)の抜けた左サイド候補として、ジウトン(元鹿島など)を迎えた。
 
 また、バレーに代わるストライカーとして、ダヴィ(鹿島)に狙いを定めて動いたが、「複数の仲介人がそれぞれ権利を主張して複雑化した」(佐久間GM兼監督)ために断念。次の候補だったニウソン(サントス)の獲得に至った。

 さらにFC東京に移籍した阿部拓馬の穴を埋めるため、ドゥドゥ(フィゲイレンセ、14年柏に在籍)と交渉。合意寸前に至ったタイミングで、予期していなかった伊東純也の柏移籍が決定。カウンターサッカーにおける推進力やセットプレーでの得点力を再検討した結果、ドゥドゥとの交渉を打ち切り、急遽放出濃厚だったクリスティアーノを柏から呼び戻すことになった、と説明された。
 
「勝点41以上。できればひと桁順位」「シーズン44得点、40失点」と、15年シーズン同様の数値目標が設定されたなか、最大の障壁になるのは3年連続で1試合平均0点台に終わっている得点力の向上だ。
 
「そこで私の指導者としての能力が試される。現場における集大成にする覚悟。シーズン終了後には『意外とやるな甲府。素晴らしいじゃないか』と、驚きを与えられるようなシーズンにしたい」と、佐久間GM兼監督は語った。
 
 1次キャンプは1月14日から29日まで。静岡市清水区の「J-STEP」で行なわれ、日本人練習生の参加、後半からのブラジル人選手の合流が予定されている。
 
取材・文:渡辺 功(フリーライター)

■2016年のメンバーリスト
★=新加入選手
Pos. No. 名前
 
GK
河田晃兵
22 岡 大生★
31 岡西宏祐
 
 
 
 
 
DF
 
 
 
 
 
福田健介
畑尾大翔
山本英臣
新里 亮★
ジウトン★
16 松橋 優
17 津田琢磨
24 柴村直弥★
26 熊谷 駿
28 橋爪勇樹
29 渡邉将基
41 土屋征夫
MF 石原克哉
新井涼平
14 田中佑昌★
15 吉野峻光★
20 黒木聖仁★
23 稲垣 祥
30 保坂一成
FW ニウソン★
10 クリスティアーノ★
13 河本明人★
19 盛田剛平
25 森 晃太★
 

 
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