ナポリはキム・ミンジェの後釜として、板倉滉の獲得に近づいていると言われる。移籍に関する報道が熱を帯びるなか、イタリアの人々はボルシアMGに所属する日本代表DFへの関心を深めているようだ。

　イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は７月10日、「『チームのことを考え、ビールを飲む』。キム後継者候補イタクラのすべて」と題した記事で、板倉という選手を紹介している。

　ナポリのサポーターは、戦力としての板倉だけでなく、そのパーソナリティも気になるはずだ。Gazzetta dello Sport紙は、板倉のコメントを交えつつ、人となりがうかがえるエピソードを披露した。

　例えば、「コウは自分のことを典型的な日本人ではないと言う。『オープンで社交的』と。だが、極めて敬意を払う人物だ」と報じている。

「メンへングラットバッハでプレーするも、住むのはデュッセルドルフ。練習場から遠くない街で、何よりも日本人の地区を見つけたからだ。『自分の言葉を聞いて話せるのは良い。家からの遠さをより感じない』という」

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　移籍先で成功できるかは、サッカー面のみならず、新天地の文化に馴染めるか、馴染もうとするかも影響することが少なくない。Gazzetta dello Sport紙は、その点でも板倉に期待できると考えているようだ。

　同紙は「スシに行かないとき、彼は典型的なドイツ料理のレストランで夕食をとる。限られた友人たちと出かけ、イタクラは１杯の白ビールを中サイズで頼む。あまり好きではないにもかかわらず」と続けている。

「『ドイツで最も人気の飲み物だと知っているので、敬意や溶け込みたいという意欲を示すためにいつも注文する』という。このこともあって、彼はチームメイトやファンから評価されている。本人は『みんなが評価してくれるのは、いつもチームのことを考えているからかもしれない。僕が望むのは、グループの成功だ』と話す」

キムは昨シーズン、セリエA年間最優秀守備選手に輝いた。その代役候補となれば、ハードルは高くなる。Gazzetta dello Sport紙の報道で、ファンはさらに板倉への期待を強めたかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部


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