「最悪の移籍」スペインメディアが若き才能を見限ったバレンシアを糾弾!韓国サイドは同情「少々過激な表現だが十分に合理的」

2023年07月12日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

マジョルカは大きな移籍金収入を得た

マジョルカに大きな移籍金をもたらしたイ・ガンイン。(C)Getty Images

 韓国代表MFイ・ガンインのパリ・サンジェルマン移籍というビッグニュースはスペインでもそれなりの衝撃をもって報じられている。

 スペインのウェブサイト『デポルテ・バレンシアーノ』は現地時間10日、イ・ガンインのパリSG行きは「災いのようなこと」「ここ数年間における最悪の移籍の頂点に達した」などと、かつて韓国の若き才能に見切りをつけたバレンシアを糾弾する記事を公開。これに『スポーツソウル』のチョン記者が反応した。

 チョン記者は「少々過激な表現だが十分に合理的」と書き出すと、「バレンシアは2011年、ユースチームに入団させた特急有望株のイ・ガンインを育てた。バレンシアで着実に成長したイ・ガンインは2018年満17歳でプロデビューを果たし、明るい未来を描いた」とプロデビュー時を回顧。しかし、トントン拍子にはいかず…。

 チョン記者がバレンシアでのキャリアを以下のように要約している。

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「期待とは異なり、イ・ガンインはバレンシア1軍に定着できなかった。当時、マルセリーノ・ガルシア・トラル監督はイ・ガンインを活かせなかった。以降の指揮官も積極的に使わなかった。潜在能力のある有望株であるにもかかわらず、若い年齢に守備の弱点など、さまざまな要因を理由に十分な(プレー)機会を与えなかった」

「2021年、バレンシアは外国人枠確保のためにイ・ガンインとの契約を解除。そして、マジョルカに放出した。バレンシアは移籍金を受け取っていない。2019年、ポーランドで開かれたU-20ワールドカップで大会最優秀選手にあたるゴールデンボーイに選ばれた選手を早々と手放してしまったのだ」

 その後、マジョルカで計2シーズン活躍したイ・ガンインが、移籍金2200万ユーロ(約34億円)でフランス王者に加入したのは既報のとおり。そのうち20%がイ・ガンイン側に渡ったようだが、この若き才能を無償で手に入れたマジョルカは大きな移籍金収入を得ることになった。これが『デポルテ・バレンシアーノ』に「近年のバレンシアにおける最大の失敗のひとつ」と糾弾させる要因だ。

 昨季にラ・リーガ16位と低迷したバレンシアにとって、今回の指摘は泣きっ面に蜂といったところか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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