「プレーの幅が広がっている」シャドーで躍動する横浜FCのFW山下諒也。8日の川崎戦は「一瞬の隙を見逃さずにやっていきたい」

2023年07月07日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

「もっとやってやろうという気持ちで溢れている」

2-1で勝利した前回対戦では決勝弾の山下。(C)SOCCER DIGEST

 横浜FCのスピードスターが、今季はシャドーで躍動している。

 2020年に日本体育大からJ2の東京ヴェルディに加入し、22年から横浜FCでプレーしているFW山下諒也。J2リーグを戦った昨季は左右のウイングバックが主戦場で、自身初のJ1で戦う今季も開幕当初は、4-2-3-1の左サイドハーフで主に起用されていた。

 しかし、開幕から10試合勝ちなしと苦しんだチームが、5月3日の第11節・アルビレックス新潟戦からシステムを3-4-2-1に変更すると、それまで途中出場が多かった山下はシャドーで先発する。

 以降はこのポジションでスタメンの座を掴み、最大の武器であるスピードに加え、164センチの小柄な身体を活かし、狭いスペースを突いて相手ゴールを脅かすなど存在感を発揮している。

 シャドーで攻撃を牽引する背番号7は、新たなポジションではどんなイメージを持ってプレーしているのか。
 
「去年から、ある程度はイメージしていた部分はありました。(長谷川)竜也君のプレーで、『こういうターンが良いな』とか見ていたので、そのイメージをプレーに変えています。自分のプレーの幅も広がっていますし、成長できています」

 充実した表情で語る山下だが、チームは現在16位と、なかなか勝点を積み上げられていない状況に危機感を募らせる。

「自分がチームを勝たせないといけないと思っているなかで、結果にこだわっていますが、チームを助ける存在になるためには、自分が点を取って、勝利に値するプレーをしないといけない。その面ではチームに対して申し訳ない気持ちもありますし、もっとやってやろうという気持ちで溢れています」

 そうしたなか、7月8日の次節はアウェーでの川崎フロンターレ戦を迎える。2-1で勝利した前回対戦では、スピードを活かし、決勝点を挙げている。
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「前回は勝ちましたけど、ここでもう一回勝つことによって、自分たちのやっているサッカーに対する自信がまた大きいものに変わってくると思う。チームのみんなが、勝つんだ、また這い上がっていくんだという気持ちで、良いトレーニングができました。

(川崎は)ホームでもアウェーでもボールを握れるし、一人ひとりのレベルが高い。そこは尊敬しながらも、隙はあるかなと思うので、レベルの高い相手だからこそ、一瞬の隙を見逃さずにやりたい」

 前回の試合のように、自身のゴールでチームを勝利に導けるか。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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